「苦杯を嘗める」の意味
【慣用句】
苦杯を嘗める
【読み方】
くはいをなめる
【意味】
苦しくてつらい経験をする事。
「苦杯」は苦い汁を入れた杯のこと。
「苦杯を嘗める」は、つらい経験や困難な状況を直面し、それを乗り越える過程を経験することを意味するんだ。
まさに人生には甘いものもあれば、苦いものもあるんやな。
このことわざは、そんなにがい経験を乗り越える力の大切さを教えてくれるんやろうね。
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「苦杯を嘗める」の解説
カンタン!解説
「苦杯を嘗める」っていう言葉は、本当に辛くて苦しい経験をするっていう意味があるんだよ。まるで、にがいお茶や薬を飲むような感じで、とても大変なことを経験することを比喩的に表しているんだ。
例えば、すごく難しい試験に失敗してしまったり、大切な試合で負けてしまったりしたとき、その辛さや悔しさをこの言葉で表現することができるんだ。つまり、人生の中で起こる大変なことや困難な経験を通して、成長したり学びを得たりすることを示しているよ。
「苦杯を嘗める」の使い方
今まで、過去四回苦杯を嘗める結果だったから、次こそは優秀賞を取りたいわ。
コンクールに出す絵のこと?
そうなの。今まで、風景画が多かったから、今回は躍動感のある人物画にしようと思うの。だから、健太くんが空手をしている姿をデッサンしていいかしら?
ええー。僕がモデルになるの?まあ、いいけどさ。
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「苦杯を嘗める」の例文
- 優勝を目指してきびしい練習を続けたが、今年は苦杯を嘗める結果となった。
- 希望を砕かれたときの苦杯を嘗めるよりは、はじめから何も期待しないほうがましだと思っていた。
- 大学生の頃に信じていた友人に裏切られ、苦杯を嘗めたことで、人を信じられなくなっていた。
- この十年間、我々を愚弄し出し抜いてきた怪盗ルパンだが、お互いたびたび苦杯を嘗めさせられたことは、覚えがあるだろう。
- 準決勝でサヨナラ勝ちをしたが、決勝ではさすがに疲労が残り、伏兵に苦杯を嘗め、優勝はならなかった。
「苦杯を嘗める」の文学作品などの用例
そこで孫資の方針が採りあげられ、長安の守備には郭淮、張郃をとどめ、そのほか要路の固めも万全を尽して、帝は洛陽へ還幸した。ときに孔明は漢中にあり、彼としてはかつて覚えなき敗軍の苦杯をなめ、総崩れの後始末をととのえていた。(吉川英治の三国志より)