「水泡に帰す」の意味
【慣用句】
水泡に帰す
【読み方】
すいほうにきす
【意味】
あっけなく消え失せてしまう水の泡のようになるという意味で、それまでの努力や苦労がすべて無駄になることのたとえ。
ああ、そういうことか。つまり、どんだけ頑張っても、全部無駄になってしまうってことやな。水の泡みたいに、あっという間に消えてなくなるんや。これは、全ての努力が報われないことがあるという現実を教えてくれる言葉やね。
でも、そういうこともあるから、失敗を恐れずにチャレンジすることも大事やわ。
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「水泡に帰す」の解説
カンタン!解説
「水泡に帰す」の使い方
健太くん。腕を骨折したんですって?
そうなんだ。自転車に乗っているときに、目を閉じてどこまで運転できるかチャレンジしていたら、電柱とぶつかってしまってね。
ええー。空手の試合が近いというのに、そんな無謀なチャレンジをしたせいで、今までの練習は水泡に帰したことの重大さを分かっているの?
・・・うん。反省している。
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「水泡に帰す」の例文
- ひとつ間違うとこれまでの苦労が水泡に帰してしまうかもしれないのだからと、心を引き締めた。
- 人事面で着々と布石を打ってきたのに、いま彼に辞められたら、この十年間の苦労が水泡に帰してしまう。
- 市長の判断で、その大会は中止となり、一年間の苦労と努力が水泡に帰した。
- 朝四時に起きて、一生懸命お弁当を作ったのに、朝八時の突然の豪雨によって、運動会は中止となり、努力は水泡に帰すことになった。
- せっかくこんな遠くまで来たのから、オーロラを見たい、見れないと水泡に帰すことになったも同然だ。
「水泡に帰す」の文学作品などの用例
もし兵衛が病死したら、勿論いくら打ちたくとも、敵の打てる筈はなかった。と云って兵衛が生きたにせよ、彼自身が命を墜したら、やはり永年の艱難は水泡に帰すのも同然であった。(芥川龍之介の或敵打の話より)
水の泡は一瞬で消えてしまうものだから、このことわざは、苦労や努力が全くの無駄になってしまう状況を表しているんだね。