「灰汁が抜ける」の意味(類義語)
【慣用句】
灰汁が抜ける
【読み方】
あくがぬける
【意味】
容姿や性格に、嫌味やあくどさがなくなり、洗練される。
人の性格や印象などに使う。
なるほどな。これは、「人が成熟してきて、よけいなところがなくなる」ってことやな。
ちょうど、灰汁が抜けてスッキリした味になるように、人も成長すると心がスッキリして、余計なところがなくなるんやな。人間の成長や心の成熟を表してるんやな。
【類義語】
・垢抜ける
・角が取れる
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「灰汁が抜ける」の解説
カンタン!解説
「灰汁が抜ける」っていうことわざは、人の性格や好み、見た目などが改善され、嫌なところやギラついたところがなくなって、スッキリしたり、洗練されたりすることを言うんだよ。
例えばね、ちょっと自己中心的だった友達が、人の話を聞くようになったり、思いやりのある行動をとるようになったとしたら、「灰汁が抜けた」って言えるんだよ。
「灰汁」は、もともと調理の世界から来ていて、おでんや煮物などを作るときに出るあの苦みやえぐみのことを指すんだ。「灰汁が抜ける」とは、その苦みやえぐみがなくなる、つまり良い状態になることを表しているんだよ。だから、人の性格や態度が改善されて良い方向に進むことを、「灰汁が抜ける」というんだね。
「灰汁が抜ける」の使い方
ともこちゃん。髪型を変えたんだね。とても素敵だよ。髪型を変えるだけで、こんなに灰汁が抜けるものなんだね。
そう?褒めてくれてうれしいけれども、髪型を変える前は、かわいくなかったみたいであんまりうれしくないわ。
そういう意味じゃないよ。前も可愛かったけど、灰汁が抜けてさらに可愛くなったってことだよ。
うふふ。わかっているわよ。褒めてくれてありがとう。
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「灰汁が抜ける」の例文
- 彼は、髪の色を変えたせいで灰汁が抜けて誰だか分らなかった。
- 彼女は大学生になり都会に引っ越してから、めっきり灰汁が抜けてきれいになった。
- 彼も年のせいか、すっかり灰汁が抜けて言葉遣いだけでなく顔つきまで穏やかになってきた。
- 彼女の学校での服装は、そのまま学芸会の舞台に立たせてもいいような、灰汁が抜けた服装であった。
- そのカフェは、この田舎町でおしゃれすぎて浮いてしまう位に灰汁が抜けている。
つまり、人が成長し、心が清らかになる過程を描いているんだ。