「言うも愚か」の意味(語源由来)
【慣用句】
言うも愚か
【読み方】
いうもおろか
【意味】
当然のことでわざわざ言う必要もない。言うまでもない。
「言うも愚か」という表現は、それがあまりにも明らかであるために、言及すること自体が無意味、あるいはばかげているという意味があるんだよ。
つまり「言うまでもない」ってことやな。そんなこと、誰でも知ってるし、わざわざ言うのも馬鹿馬鹿しいくらいやな。
なんか、あんまり当たり前すぎて言うのが恥ずかしくなっちゃうようなことを言うんやな。
【語源由来】
「おろか」は、おろそか、不十分の意。後に「愚か」と意識された。
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「言うも愚か」の解説
カンタン!解説
「言うも愚か」っていうことわざは、本当に明白なこと、すごく当たり前のことを表すんだよ。つまり、「それをわざわざ言うまでもないよ」っていう意味だね。
この「おろか」っていう言葉は、元々は「疎(おろそ)か」という言葉から来ていて、「足りないほど」や「十分ではないほど」という意味があるんだ。昔の本「枕草子」には「言ふも愚かなり」という表現があって、これは「どれだけ話してもすべてを語り尽くせない」という感じの意味で使われていたんだよ。
でも、時間が経つにつれて、「愚か」という意味になったり、「ばかげている」という意味にも使われるようになったんだ。
だから、今では「言うも愚か」という表現は、「言うまでもないほど当たり前のこと」を意味しているんだよ。
「言うも愚か」の使い方
ともこちゃん。なんで宿題をしないといけないのかな?
健太くん。言うも愚か、健太くんのように自発的に勉強しない生徒がいるから、先生が授業の復習として宿題を出すのよ。
ああ、そうだよね。なんとなくわかってはいたんだけど、なかなかやる気になれなくてね。
そんなことを言っていると、先生が、やる気のない健太くんのために宿題を増やすかもしれないわよ。
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「言うも愚か」の例文
- 彼のおかげでこの番組が成り立っていることは、言うも愚かなことでみんな知っている明白な事実だ。
- 酒の飲み過ぎは体に良くないなんて、言うも愚かなことである。
- 言うも愚か、彼女の死は、治療の過程で医師の判断にミスがあったのだから病院側に責任がある。
- 彼のやった行為は言うも愚か、明らかな犯罪行為にあたる。
- 言うも愚か、人間は、一人では生きることはできないのである。