「韋駄天走り」の意味(語源由来・類義語)
【慣用句】
韋駄天走り
【読み方】
いだてんばしり
【意味】
全速力で、しかも猛烈な勢いと速さで走る様子をいう。
つまり、めちゃくちゃ早く走ることを言うんやな。もう、目にも止まらんような速さでガンガン走る様子を表現するのにちょうどいいわな。
これは、速さを競うスポーツで活躍する選手にぴったりな表現やな。
【語源由来】
「韋駄天」は仏法守護神の名で、非常に足の速い神。
【類義語】
韋駄天に帆をかけたよう
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「韋駄天走り」の解説
カンタン!解説
「韋駄天走り」っていう表現は、すごく速く走ることを表しているんだよ。
「韋駄天」っていうのは、ヒンドゥー教の神で名前はスカンダというんだけど、仏教に取り入れられて、仏法を守る神となったんだよ。
ある時、悪い鬼が仏舎利(仏教の聖なる遺物)を盗んで逃げたんだけど、韋駄天はその鬼をすごく速く追いかけて、仏舎利を取り戻したんだよ。それから、「韋駄天」は足が速い神とされ、その名前は「速く走る人」を表すようになったんだ。
だから、すごく速く走ることを「韋駄天走り」と言うんだよ。たとえば、運動会のリレーで誰よりも速く走る友達を見たら、「彼は韋駄天走りだね!」って言うことができるよ。それが「韋駄天走り」の意味なんだ。
「韋駄天走り」の使い方
健太くん。そんなにのんびり歩いていると集合時間に遅れてバスが出発してしまうわよ。
うーん。まだ眠くてさあ。早く動くことができないんだよね。なんでこんな早い時間に集合なんだろうね。
ほら。ぼやいていないで韋駄天走りで駆けるわよ。
ああー、ともこちゃん腕を引っ張らないで。うわっ。ともこちゃん、本当に韋駄天のようにはやいねえ。
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「韋駄天走り」の例文
- 戸外へ飛び出した私は、どこへ行くとも知らないままに、彼について韋駄天走りで駈けたのである。
- 「じゃあ、急いでいるから。」と一言残し、彼は、韋駄天走りで砂ほこりをあげながら去ってていってしまった。
- 彼は、その小さな体に似つかわしくない韋駄天走りを見せ、一気に五人を抜き去り、クラスを優勝に導いたのだった。
- 私は、彼の姿が最後に見えた場所へ韋駄天走りに駆けつけたが、どこにも居なかった。
- 無事に着地すると、わたしは小道の先の建物に向かって韋駄天走りに駆けた。
まさに、驚異的な速さで突き進むイメージがあるんだ。