「聞いて極楽見て地獄」の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【ことわざ】
聞いて極楽見て地獄
【読み方】
きいてごくらくみてじごく
【意味】
人の話で聞いた内容と、実際に見た差がはげしいこと。
これは、自分の目で確かめ、経験することの大切さを教えてくれる言葉やな。
【語源由来】
江戸時代に、農村の娘に綺麗な着物とおいしいご飯が食べられる極楽な場所があると言い、実際に連れていかれた場所が廓(くるわ)で地獄のような生活だったという内容から転じてきている。
【類義語】
・聞いて千金見て一毛
・聞いて千金見て一文
・聞いて千両見て一文
・見ての極楽住んでの地獄
・見ると聞くとは大違い
【英語訳】
・Fame is a liar.
・Imagination goes a long way.
・A paradise on hearsay, a hell at sight.
「聞いて極楽見て地獄」の解説
「聞いて極楽見て地獄」っていうことわざの由来は、聞いた話や噂がとてもすばらしい、つまり「極楽」のように思えるけれど、実際に見てみたり体験してみたら全然違って、むしろひどい状況、つまり「地獄」だった、という状況を表しているんだよ。
ここでいう「極楽」は、まさに天国みたいなところで、すごく素敵なところを指すんだ。それに対して「地獄」は、非常に厳しい、困難な場所を表していてね。
たとえば、友達からすごくおいしいと聞いて、楽しみにしていたレストランに行ったけど、実際に行ってみたら全然おいしくなかった、というような時に、「聞いて極楽見て地獄」っていうことわざを使うんだよ。
つまり、このことわざは「噂や話を鵜呑みにしないこと」や、「期待は裏切られることがある」ということを教えてくれるんだね。
「聞いて極楽見て地獄」の使い方
「聞いて極楽見て地獄」の例文
- 友達から楽なバイトだからと紹介されていったら、まさかのブラック会社だった。これがいわゆる聞いて極楽見て地獄なのか。
- 近所の人から、かわいい妹がいてうらやましいとよく言われるが、聞いて極楽見て地獄、家では喧嘩ばかりしてる。
- とても評判の良いテーマパークに行ってみたら、聞いて極楽見て地獄、どこも長い行列でへとへとになって帰ってきた。もう二度と行かない。
- 聞いて極楽見て地獄といわれた仕事は、僕にとっては天職だった。
- 昨日、話題になっていたテーマパークに行ったが聞いて極楽見て地獄で全然楽しくなかった。