「悪縁契り深し」の意味
【ことわざ】
悪縁契り深し
【読み方】
あくえんちぎりふかし
【意味】
悪い縁ほど強く結びつき、断ち切ることが難しい。
これは、どんな関係を結ぶか、誰とつながるかに注意しなあかんということを教えてくれてるんやな。一度結んだつながりはなかなか切れへんから、気をつけなあかんってことやね。
「悪縁契り深し」の解説
「悪縁契り深し」っていうことわざは、なんとなくわかりづらいかもしれないけど、これは「悪い関係ほど、強く結ばれてしまい、離れるのが難しい」という意味だよ。
たとえばね、あまり良い影響をもたらさない友達との関係だとか、困難をもたらす状況とかを想像してみてほしい。そういうのって、なかなか抜け出すのが難しいよね。それが「悪縁契り深し」っていうことわざの意味なんだよ。
もともとは、美味しい魚が手に入らない時に、それより質の悪い魚を使わざるを得ないっていう状況から来ているんだよ。だから、自分にとって良くない関係や状況には早めに気づいて、できるだけ早く改善するように努力することが大切だよ。
「悪縁契り深し」の使い方
「悪縁契り深し」の例文
- 悪縁契り深しという。縁切り神社で願掛けをしよう。
- 悪縁契り深しというが、健太くんはなかなか不良仲間と手が切れないようだ。
- 悪縁契り深しといわれるけど、あの二人は別れたり縒りを戻したりをくり返している。
- 悪縁契り深しというから、今度こそ別れるといいながら別れないだろう。
- 悪縁契り深しというから、子供の友人は選びたいが、子供の付き合いに口を出すのも憚られる。
「悪縁契り深し」を深掘り
「悪縁契り深し」ということわざは、一度結ばれた縁はなかなか断ち切れないことを意味しています。科学的な研究を通して、このことわざの背後にある心理的な側面が実際に存在することが明らかにされています。
テキサス大学とアルバータ大学の研究者による研究では、「お金を貸すほど、その相手に好意を抱きやすい」という結果が示されました。
具体的には、被験者にお金を貸すような状況を模倣し、その後の被験者の反応を観察したところ、直接金を返すように頼まれた場合に最も好意を感じていたことがわかりました。
これは、金銭の授受が「信頼されている」という優越感を引き起こし、その満足感が相手への好意として現れるためと考えられています。
また、金銭の貸し借りの背後には「認知的不協和」という心理的現象が関与していることが示唆されています。これは、自分の考えや信念と現実との間に矛盾が生じたときに感じる不快感を指します。
この不快感を解消するために、人は自らの考え方や信念を調整し、その結果、お金を貸してしまった相手に対して不合理なほどの好意を持つようになることがあります。
さらに、経済学における「サンクコスト効果」も関連しています。これは、過去に投資したコスト(例えば時間や労力、お金など)に執着して、それを回収しようとする傾向を指します。
この効果により、人は一度貸してしまったお金に執着し、その結果として相手との関係が深まることが考えられます。
このように、金銭の授受は人間の心理に深く関わるものであり、その結果として悪縁が深まることがあるのです。
お金の問題を超えて人との関係を築くことが重要であり、もし金銭が関係の原因となっている場合は、その関係を見直すことも必要かもしれません。
参考文献
このことわざ、科学的に立証されているんです | 堀田 秀吾
このことわざ、科学的に立証されているんです 人生に活かせる!/主婦と生活社/堀田秀吾
これは、選んだ関係やつながりに注意を払い、慎重になることを教えているんだ。