【慣用句】
脇目も振らず
【読み方】
わきめもふらず
【意味】
よそみもせずに一つのことに集中して物事(ものごと)に取り組むことや、突き進む様子(ようす)
【語源・由来】
目に由来することわざのひとつです。
例えば、「傍目八目(おかめはちもく)意味:第3者のほうが客観的(きゃっかんてき)に物事を見ることができる。」、「目は心の鏡(めはこころのかがみ)意味:目を見ればその人の心のさまが読みとれる。」などです。
【類義語】
・一心不乱に(いっしんふらんに)
・無我夢中に(むがむちゅうに)
・一直線に(いっちょくせんに)
・後先考えずに(あとさきかんがえずに)
【対義語】
・脇見する(わきみする)
・注意が散漫に(ちゅういがさんまんに)
・上の空に(うわのそらに)
・手元が留守に(てもとがるすに)
・気を取られて(きをとられて)
【英語訳】
・wholeheartedly
・without looking aside
・She is intent on her job.
(かのじょは脇目もふらず仕事をしている)
・They went heart and soul into TV game.
(彼等は脇目もふらずにゲームをしている)
脇見(わきみ)と脇目(わきめ=よそみ)の使い方の違いです。車の運転についは、主に「わきみ運転」を使い、「よそみ運転」という使い方はしませんね。このように「わきみ」は見るべき方向から注意をそらされてついその方向を見てしまうときに使用します。よそみとは見るべき方向ではなくて、自分から進んで別の方向を見ようとするときに使用します。
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「脇目もふらず」の使い方
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健太くん、脇目もふらずになにしているの?
午後の国語の宿題だよ。
いつもそのくらい集中して勉強すればいいのにね。
「脇目もふらず」の例文
- 脇目もふらずにパソコンに向かっている。
- その職人は脇目もふらずに作業していた。
- 昨日はなぜ脇目もふらずに歩いていたの。
- 脇目もふらずに集中していると疲れますよ。
脇目もふれずには通常肯定的な意味あいで使用されますが、稀に否定的な意味合いで使用される場合があります。自分がいるのに何かに集中していて返事もしてくれない友人に対して、「脇目もふらずに大変ね。おじゃまだから帰るね。」なんて言われないようにしましょう。