「飴と鞭」の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【ことわざ】
飴と鞭
【読み方】
あめとむち
【意味】
褒めるところはしっかりと褒めたり、甘やかすときはとことん甘やかすが、過ちを犯したりした場合は厳しく罰するということ。
これは、支配や指導する立場の人が使う手法やな。甘い言葉で人々を魅了しつつ、厳しい制約でコントロールすることで、支配力を維持するってことを教えてくれるんやな。
【語源・由来】
1880年代のプロイセン首相およびドイツ帝国にて、当時「鉄血首相」と言われていたビスマルクの政策評価した言葉である。ビスマルクは国民の貧困を脱するために、今日の社会保険制度基盤を作ることにより国の改革を行ったが、その一方で社会主義者鎮圧法を制定し、国民を支配したことから転じてきている。
【類義語】
・人参と鞭
【英語訳】
・carrot and stick.
「飴と鞭」の解説
「飴と鞭」っていう表現は、リーダーや親が人を指導する方法について言っているんだよ。それは甘いご褒美(飴)を与えてほめる一方で、厳しく叱る(鞭)ことも必要、という意味だよ。
たとえば、サッカーのコーチが選手を指導するとき、すごく上手くできたときには「よくやった!」とほめて、甘い飴をあげるみたいな感じだけど、もし選手がルールを破ったり、怠けてしまったときには、「それはダメだよ!」と厳しく叱る、それが鞭を使うということなんだ。
この言葉は、ドイツのビスマルクが労働者を守る社会保険制度を作った一方で、社会主義者を抑える法律も作ったという政策を表すときに使われたものだよ。
だから、「飴と鞭」っていうのは、ほめるときもあれば叱るときもある、バランスの良い指導方法を示しているんだね。
「飴と鞭」の使い方
「飴と鞭」の例文
- 人もペットも飴と鞭の使い分けが大切だ。
- 普段厳しい人がたまに優しくしてくれると、普段優しい人よりも優しく思えてしまうのは、その人の飴と鞭の術中にはまってしまったからなのだろうか。
- 息子がだらけているのは甘やかしすぎた所為だから、今度からは飴と鞭を上手に使い分け、息子を再教育しよう。
- 飴と鞭は大切だと思うが、僕は褒められて伸びる人だからあまり厳しくされるのは苦手だ。