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「当たらずと雖も遠からず」の意味(語源由来・出典・類義語・英語)
【ことわざ】
当たらずと雖も遠からず
【読み方】
あたらずといえどもとおからず
【意味】
ぴったり当たっていなくても、それほど見当が外れてはいないようす。
ボウリングで言えば、ストライクを狙ったけど、ちょっとだけピンが残ったって感じかな。
【語源・由来】
射た弓がそれほど外れていない意から。
【類義語】
・正鵠を失わず
・中らずまでも外れざりけり
【英語訳】
・not exactly correct, but pretty close to it
・not far off the mark
「当たらずと雖も遠からず」の解説
「当たらずと雖も遠からず」っていうことわざは、完全には当たっていないけれども、それほど違っていない、ちょっとだけ違うという意味なんだよ。
例えばね、友達がクイズを出して、「あの有名な映画の主演俳優は誰だっけ?」と聞いてきたときに、「えーと、トム・クルーズ?」と答えたとするね。でも実は答えは「ブラッド・ピット」だった。
でもトム・クルーズもブラッド・ピットも同じくらいの時期に活躍していて、同じような映画に出演しているから、答えが完全には当たっていないけれども、それほど違っていないと言えるよね。それが「当たらずと雖も遠からず」っていうことわざの使い方なんだ。
ちなみに、これは中国の古典「礼記」の一節から来ていて、「当たらずとも遠からず」と言うのは誤りなんだよ。正しくは「当たらずと雖も遠からず」っていうんだよ。
「当たらずと雖も遠からず」の使い方
「当たらずと雖も遠からず」の例文
- 彼らの仲が悪くなったのはどうしてか分からないが、彼らを取り巻く人間関係が原因なのは当たらずと雖も遠からずだろう。
- 占いで言い当てられた内容は、当たらずと雖も遠からずといったところだった。
- 確かに君の言う事は当たらずと雖も遠からずだが、これ以上あまり詮索をするのも良くないと思うよ。
「当たらずと雖も遠からず」の文学作品などの用例
茶屋への不義理と無心の請求、当たらずと雖も遠からずだろう(坪内逍遥の当世書生気質より)