「草の根を分けて探す」の意味(語源由来)
【慣用句】
草の根を分けて探す
【読み方】
くさのねをわけてさがす
【意味】
あらゆる手を尽くして探す。徹底的に探す。


「草の根を分けて探す」の解説
「草の根を分けて探す」っていう言葉は、室町時代の物語、『花世の姫』という本から来てるんだ。この本の中で、「草を分けて探す」っていう表現が使われていて、これは文字通り、草をかき分けて何かを探している様子を表しているんだよ。
でもその後に、「至らぬ所もなく尋ね給へども」っていう言葉が続いていて、これは「どこもかしこも探したけど」っていう意味があるんだ。つまり、「どんなに細かく探しても」っていう意味があるんだよ。
そうすると、「草の根を分けて探す」っていう表現は、ただ物を探すだけじゃなくて、「すごく細かく、とことんまで探す」という意味があるってことになるんだよ。それからこの表現は、何かをとことんまで調べ上げる、という意味で使われるようになったんだ。だから、何かを探している時や、調査する時によく使われるんだよ。
「草の根を分けて探す」の使い方




「草の根を分けて探す」の例文
- たとえ、全世界を探すことになろうとも、彼を草の根を分けて探さなくてはならない。
- 大至急、容疑者に逮捕状を請求できるような証拠を、草の根を分けてでも探せ。
- 大事な指輪を公園でなくしたので、文字通り、草の根を分けて探した。
- もし、欲を出してこれを持ち逃げしたとしても草の根を分けて探し出し、ひどい目に合わせるぞ。
- 逃亡した兵は草の根を分けて探し出され、詮議にかけられる。
「草の根を分けて探す」の文学作品などの用例
あいつのために、おれは牢へいれられたと、うらみ骨髄に徹して、牢から出たとき、草の根をわけても、と私を捜しまわり、そうして私の陋屋を、焼き払い、私たち一家のみなごろしを企てるかもわからない。(太宰治の春の盗賊より)























