「一糸乱れず」の意味(語源由来)
【慣用句】
一糸乱れず
【読み方】
いっしみだれず
【意味】
わずかな乱れもなく、整っている様子。
「一糸乱れず」という表現は、完全に整っていて、一点の乱れもないことを表しているんだよ。
つまり、「ちょっとも乱れない、きっちりと整った状態」ってことやな。
部屋がガチャガチャしてへんで、全部ピッタリと整理整頓されてるような状態を想像すればええんやな。
【語源由来】
「一糸」というのは一本の糸のことで、「ほんの少し」という意味。ほんの少しの乱れもなく、織物の糸目が整っているようすから。
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「一糸乱れず」の解説
カンタン!解説
「一糸乱れず」っていう言葉はね、全然乱れていなくて、すごく整然としている状態を表しているんだよ。
ここでの「一糸」は、文字通りには「一本の糸」を意味するんだけど、ことわざでは「本当にわずかな部分」を表すたとえとして使われているんだ。
だから、「一糸乱れず」は、一本の糸さえ乱れていないほど、物事が完全に整っていて、何もかもが順序だって整然としている状態を表しているんだよ。これは、例えば、部屋がピカピカに掃除されていて、一つも物が乱れていない状態や、計画がすごく詳細に立てられていて、一つも問題がない状態などを言うときに使うことができるんだね。
「一糸乱れず」の使い方
毎年、このお祭りの大名行列は一糸乱れず、厳かよね。
そうだね、一糸乱れぬ行列もすごいけど、僕はやっぱり、女優さんが扮するお姫様が楽しみだな。今年はあのドラマで人気の女優さんなんだよ。
あら。お殿様に扮した俳優さんには興味がないの?
少しだけあるよ。昔、アイドルだった人でしょう?ああ、ほら来たよ。お殿様が愛想を振りまいて動いているから、あそこだけ列が乱れている。
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「一糸乱れず」の例文
- この工場では、すべての人が忙しく働き、あらゆるものが一糸乱れず整然と動いている。
- 生徒たちは、ロボットのように一糸乱れぬ動きをしていた。
- 手では見えない人もいるので、一糸乱れない動きをするには、笛のような音を出すものが必要だった。
- ライオンの家族は、作戦を立てたかのように一糸乱れぬ動きで獲物を追い詰めた。
- 誰かの命令を受けたかのような、一糸乱れぬ動きだった。
【注意!】間違った例文
「クラスの全員が一糸乱れず、一時までにお弁当を食べ終えた。」
この使い方は間違い。「一糸乱れず」は、時間を守ることには使わないので注意。