「油を絞る」の意味
【慣用句】
油を絞る
【読み方】
あぶらをしぼる
【意味】
①あれこれと言葉で厳しく叱ったり責めたりする。
②できない問題や難問を出して力を厳しく試す。
「油を絞る」は、人が間違ったことや失敗をした時に、それを厳しく叱って教訓を与える、という意味があるんだよ。
つまり、誰かがミスしたり失敗したりしたときに、きつく注意して、その失敗を繰り返さないようにするってことやな。
失敗は失敗やけど、それから学べるもんがあるから、ちゃんと反省して、次はうまくいくようにがんばらなアカンってことを教えてくれてるんやな。
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「油を絞る」の解説
カンタン!解説
「油を絞る」っていう言葉は、もともとは果物や種子を機械に挟んで、強く押し付けて、油を搾り取るっていう意味なんだよ。
でもこの言葉は時間が経つにつれて色々な意味で使われるようになったんだ。室町時代には、「他の人を大変な苦労に追い込んで、自分が利益を得る」っていう意味で使われていたんだ。そして、江戸時代には、「いろんな困難を乗り越えて結果を出す」っていう意味で使われるようになったよ。
そして、今の時代になると、「厳しく追い詰める」っていう意味で「油を絞る」が使われるようになったんだ。たとえば、試験前に先生が生徒に「もっと勉強しなさい!」って厳しく言うような場面で使われるよ。
このように、「油を絞る」っていう言葉は、時代とともに少しずつ意味が変わってきたんだね。でも基本的には、何かを厳しく求める、追い込むっていう意味合いが強いんだよ。
「油を絞る」の使い方
健太君、どうしたの?涙ぐんだりして。
ともこちゃん、聞いて。僕は、何も悪いことをしていないのに、角のおじいさんに、「年上だから、お前が悪い」と言われて、さんざん、油を絞られたんだ。学校帰りに、その角を通ったところ、小学1、2年の子が、サッカーボールをおじいさんの庭に蹴り込んでしまい、泣きべそをかいていたので、かわいそうになって、取りにいってやったんだ。それだけなのにねー。
それは、かわいそう。あのおじいさんは変わり者だから。
くやしいよ。
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「油を絞る」の例文
- 僕たちは、掃除当番をサボったため、先生に、こってりと油を絞られた。
- あんな悪さをしたからには、警察で油を絞られた方がいい。
- 彼は、入社試験で、試験官に、いやみな言葉で油を絞られた。
- コーチから、練習態度のことで、油を絞られた。
- 僕は、家庭教師の先生に、数学の問題で、油を絞られた。