「狐を馬に乗せたよう」の意味(語源由来・英語訳)
【ことわざ】
狐を馬に乗せたよう
【読み方】
きつねをうまにのせたよう
【意味】
①動揺して落ち着きが無いこと。
②言うことの信じがたいさま。
安定しない、あてにならへんって意味で使われるんやな。誰かの行動を見て、「あいつ、まるで狐を馬に乗せたみたいやな」って言ったら、ちょっとヤバイ状態やってことやね。
【語源・由来】
「今昔物語集」高陽川の狐女に変じて馬の尻に乗る語より
仁和寺の東に高陽川という川があった。夕暮れになると、その川のほとりに若いきれいな娘が立っていて、京都に向かう人がいると、「馬に乗せてくれないか。」と頼む。その若い娘を馬に乗せて、五百メートルも進むと急に飛び降りて逃げていく。逃げていく姿は狐だった。という話に基づく。
【英語訳】
Like a weathercock in the wind. It does not settle down and is not reliable.
「狐を馬に乗せたよう」の解説
「狐を馬に乗せたよう」という言葉はね、人がとても落ち着きがない様子や、ちょっと信じがたい、信用できないことを表すときに使う言葉なんだよ。
想像してみてね。狐を馬の上に乗せたら、どうなると思う?きっと馬も狐も落ち着かないよね。だから、そのようにバタバタと落ち着きがない様子や、ちょっと変な状態をこの言葉で表現しているんだよ。
例えば、友達がふざけて信じがたい話をしてきたら、「まるで狐を馬に乗せたような話だね」とかって言えるよ。
「狐を馬に乗せたよう」の使い方
「狐を馬に乗せたよう」の例文
- 彼女のことを信用していいかと、悩むことがあるよ。なぜなら狐を馬に乗せたようなことばかり話しているからね。
- そんなに、狐を馬に乗せたようなことばかり言ってはいけないと忠告された。
- さっきセールスに来た男の人は、狐を馬に乗せたようで、あまり信用できないと思った。
- 弟は後ろめたいことがあると、狐を馬に乗せたような様子になる。
まとめ
後ろめたいことや隠したいことがあると、動揺したり、言うことがちぐはぐになったりすることが、あるのではないでしょうか。
狐を馬に乗せたようにならないように、落ち着いて信頼してもらえる人になりたいものですね。
また、いい加減で信じられない、信用が置けないことを示しているんだ。