「挙げ句の果て」の意味(語源由来・類義語)
【慣用句】
挙げ句の果て
【読み方】
あげくのはて
【意味】
物事の最後。行くつく果て。
色々頑張ってやってみて、それが結局のところ、これやった、ってなる結果のことを言うんやな。
【語源由来】
連歌・連句で最後の句を「挙句」ということから。
【類義語】
・とどのつまり
「挙げ句の果て」の解説
「挙げ句の果て」の由来は、古い日本の詩の形式である「連歌」や「連句」から来ているんだよ。連歌や連句っていうのは、いくつかの節をつなげて一つの詩を作る方式なんだ。その中で最初にくる節を「発句」と言い、最後にくる節を「挙句」と言うんだよ。
だから「挙句」はもともと、詩の最後の部分を指す言葉だったんだね。そして、その意味が広がって、物事の最終的な結果や結末を表すようになったんだ。
例えば、「◯◯した挙句」って言うと、「◯◯した結果」という意味になるよ。
さらにその最終的な結果を強調するために、「果て」という言葉がついて「挙げ句の果て」となったんだ。「果て」も「結末」を意味する言葉だから、「挙げ句の果て」は「最後の最後」という意味になるんだよ。だから、「挙げ句の果て」は「とどのつまり」とか「ついには」という感じで使われることが多いんだね。
「挙げ句の果て」の使い方
「挙げ句の果て」の例文
- 部活の先輩に使い走りをさせられ、挙げ句の果てに、走って帰ってきて疲れているにもかかわらず、肩揉みをさせられた。
- 真剣に話を聞いてみた挙句の果てに到達した結論は、彼がどう頑張っても彼女を好きにはなれないということだった。
- 彼女はいきなり部屋に上がりこんできて支離滅裂なことをしゃべり、挙句の果てには近所に迷惑がかかるだろうなと心配になるくらいの大声で泣き始めたのだった。
- 新しく勤務する学校で、校長室の場所が分からず、生徒に問いかけても無視され、挙句の果てにはいじめの現場を目撃してしまった。
- 期待の新人は、開幕戦から不振にあえぎ、挙句の果てに故障者リスト入りした。
「挙げ句の果て」の文学作品などの用例
すると、たちまち三百両、五百両、八百両とめいめいがせり上げてまいりましてな、あげくの果てに、同じ両替屋商売のさる次男坊が、とうとう三千両持参金にしようとこのようなことを申してまいりましたゆえ、内心喜んで、さっそくその者を養子に取り決めてしもうたのでござります。(佐々木味津三の右門捕物帖より)