「開いた口が塞がらない」の意味(類義語・英語訳)
【ことわざ】
開いた口が塞がらない
【読み方】
あいたくちがふさがらない
【意味】
あきれてものが言えない。
まさに口が開いたままで、どうしていいかわからなくなってしまうんやで。そんなことわざもあるんやなぁ。
【類義語】
・呆れが礼に来る
・呆れて物が言えない
【英文】
be too surprised to say a word
「開いた口が塞がらない」の解説
「開いた口が塞がらない」っていう表現は、ほんとうに驚いたり、信じられないようなことがあって、その驚きで言葉も出ない、しばらく口を閉じられないっていう意味だよ。
たとえばね、学校で友達が急に超難しい問題を瞬時に解いてしまったとき、それを見て「えっ!? 本当に!?」ってなって、言葉が出ないくらい驚くことを想像してみて。そのときの顔は、口を開けたままで、しばらく動けないんだ。それが「開いた口が塞がらない」っていう感じ。
この表現は、すごく驚いたり、思ってもみなかった出来事や情報を知ったときに使うんだよ。
「開いた口が塞がらない」の使い方
「開いた口が塞がらない」の例文
- 彼は、また同じミスを繰り返したのか。開いた口が塞がらないよ。
- また、君の両親は喧嘩したのかい?うちの両親とは違うんだね。開いた口が塞がらないよ。
- あの人が捕まったなんて信じられない。開いた口が塞がらないよ。
- え!あの人が亡くなっていたの。開いた口が塞がらないよ。
「開いた口が塞がらない」の文学作品などの用例
君たちには何も解らず、それの解らぬ自分を、自慢にさえしているようだ。そんな芸術家があるだろうか。知っているものは世知だけで、思想もなにもチンプンカンプン。開いた口がふさがらぬとはこのことである。(太宰治の如是我聞より)
若太夫「めでたいのう。ほんに藤十郎どのじゃ。密夫の身のこなしが、とんとたまらぬと京女郎たちの噂話じゃ」頭取「これでは、半左衛門座の人々も、あいた口が、閉がらぬことでござりましょう。この評判なら百日はおろか二百日でも、打ち続けるは定でござりまするのう」(菊池寛の藤十郎の恋より)