「赤の他人」の意味(語源由来)
【慣用句】
赤の他人
【読み方】
あかのたにん
【意味】
何の関係も縁もない人。
あたかも、全く知らん人が突然道で話しかけてきたみたいな感じやな。全く関係のない人ってことが伝わるわけや。
【語源由来】
「赤」は、本来は「閼伽」と書き、もともと仏前に供える浄水の意味するサンスクリット語の「アルガ」が語源。水が冷たいように他人にも冷たいという事で、縁のゆかりもない人の事を「赤の他人」と呼ぶようになった。
「赤の他人」の解説
「赤の他人」っていう言葉はね、「赤」が「すっかりの」「全然の」などの意味を強調するという使われ方をしているんだ。
だから、「赤の他人」は「全くの他人」っていう意味になるんだよ。また、もう一つの説としては、お寺で使われる清めの水「閼伽(あか)」や「阿伽(あか)」が語源で、水のように冷たいから他人にも冷たい、さらに全く縁のない他人っていう意味になったっていう話もあるよ。
時代が変わっていくうちに、「あか」が「赤」という漢字に変わって、「明らかな他人」や「全くの他人」っていう意味の「赤の他人」という言葉になったんだ。
それから、「真っ赤な嘘」や「赤っ恥」、「赤裸々」なんかにも「赤」という漢字が使われているよね。これらの「赤」は、嘘や恥、裸という名詞を強調するために使われているんだ。
「赤」っていう色が強烈な印象を与えるから、その色を使って言葉の意味を強調するんだね。だから、「赤の他人」も「全く関係のない他人」っていう強い意味を持っているんだよ。
「赤の他人」の使い方
「赤の他人」の例文
- 夫婦なんて所詮、元をただせば赤の他人で、紙きれ一枚でつながっている関係なのだ
- 赤の他人である君に、とやかく言われる筋合いはないね。
- 彼女を連れた兄は、私とすれ違う時、赤の他人のような顔をして通り過ぎた。
- 君とは小さいころからの付き合いだから、赤の他人とは到底思えないんだよ。
- この遺書は、刑事とは言え、赤の他人のあなたには見せてはいけないものだと思います。