「青二才」の意味(語源由来)
【慣用句】
青二才
【読み方】
あおにさい
【意味】
年が若く経験の乏しい男。ののしっていうことば。
経験もないのに大物ぶってる、みたいな感じで使われるんやな。経験がある大人から見たら、それはちょっと笑えるかもしれへんな。
【語源由来】
ボラなどの幼魚のことを二才魚と呼ぶことに由来しているという説、昔は、若者のことを新背(にいせ)、成人のことを大背(おおせ)、老人のことを古背(ふるせ)と呼び、このうちの新背(にいせ)がなまって「二才」に変化したものと考えられている説等、諸説あり。
「青二才」の解説
「青二才」っていう言葉はね、「青」と「二才」の二つの部分に分けて考えるんだよ。
まず、「青」は、若いことやまだ経験が少ないことを示す色だよ。「青春」や「青臭い」って言葉も、この「青」の意味から生まれたんだ。
そして、「二才」には、何個かの意味があるんだよ。一つは、「二才魚」からきていてね。ボラっていう魚があるんだけど、その魚が生まれて2年目のときに「二才魚」って呼ばれるんだ。この「二才魚」がまだ成長途中で未熟なことから、人も若くて経験が少ないことを「青二才」って言うようになったんだよ。
もう一つの意味は、昔の日本語の「背(せ)」からきているよ。「背」って言葉は、恋人や夫など、親しくて大事な男性のことを表していたんだ。「新背」は、新しくなった男性、つまり青年を意味していて、この「にいせ」が時が経つにつれて「二才」となったんだよ。
だから、「青二才」って言葉は、まだ経験が少なくて未熟な若者を表しているんだよ。
「青二才」の使い方
「青二才」の例文
- 僕は、いままで君の意見を内心、この青二才、何を言うと茶化していましたが、今は違いますよ。
- 父と祖父が相次いで急死し、25歳の若さで、歴史ある企業を継ぐことになったのだが、誰が僕みたいな青二才についてきてくれるというのだろうか。
- 実業界では古狸とまでいわれている策士の彼も、今回ばっかりは手のつけようがないようで、いつになく私のような青二才をたよりにして、何かと相談をする始末である。
- この画期的な治療方法は、青二才の僕でもできるものだった。
- あんな青二才を信用するくせに、なぜ私を信用しない。
そして、その若者が経験の浅さにも関わらず、生意気に振舞う場合に特に使われる表現なんだ。