「青田買い」の意味(語源由来)
【慣用句】
青田買い
【読み方】
あおたがい
【意味】
稲の収穫前に、その田の収穫量を見越して先買いすること。企業が人材確保のため、卒業予定の学生の採用を早くから内定すること。卒業前の学生を実る前の稲に、能力を収穫量にたとえた語。
つまり、見込みやポテンシャルに注目して早めに手に入れることを言うんやな。
【語源由来】
あおたがい【青田買い】の語源・由来
「青田買い」の解説
「青田買い」っていう言葉はね、まだ稲が実っていなくて、青々とした田んぼのことを「青田」っていうんだよ。その青々とした田んぼを見て、収穫がどのくらいになるかを見積もって、その先の収穫物を先に買うことを「青田買い」って言ってたんだ。
それが、時が経ってからは、すごく優秀な人を早いうちに見つけて、その人を自分のチームや会社に連れて来る、っていう意味にも使われるようになったんだよ。たとえばね、野球のスカウトがすごく優秀な高校生の投手を見つけて、その投手をプロのチームに入れることも「青田買い」って言ったりするんだ。
さらに、不動産の世界では、これから建てられる建物やマンションを、まだ完成していない状態で買うことも「青田買い」って言うんだよ。これは、青々とした田んぼを買うことから来ているんだね。だから、「青田買い」っていう言葉は、色々な場面で使われていて、それぞれの状況によってちょっとした違いがあるんだよ。
「青田買い」の使い方
「青田買い」の例文
- 映画の配給権は、完成前から青田買いすることが多くて、大きなリスクも伴うである。
- ABAでは早い段階から優秀な選手を確保するべく青田買いが横行し、大学生のみならず高校生選手も指名していたて、NBAはABAのなりふり構わぬ選手獲得策に対抗する必要があった。
- 企業の青田買いが進み官の人材不足が囁かれるようになると、官民の協力関係においては民が優位にたつ傾向が生じるのに時間はかからなかった。
- 移籍当初は青田買いと言われていたが、いきなりリーグ得点王に輝き周囲を驚かせ、さらに有名選手を相手に2ゴールを上げ、非凡な才能を見せつけた。
- 大名は不作時も豊作時も安定した換金が必要となり、1730年に大阪の堂島米会所で世界で初めての先物取引が開始され、これがいわゆる青田買いである。
また、企業が未来の人材を確保するために、卒業予定の学生に早めに内定を出すことも同じように表現されるんだよ。