【ことわざ】
頭の上の蠅を追え
「頭の蠅を追え」「己の頭の蠅を追え」ともいう。
【読み方】
あたまのうえのはえをおえ
【意味】
人の世話を焼くよりも、まずは自分のことをきちんとしなさいという教え。
【語源・由来】
人のところを飛んでいるはえの心配をする前に、自分の頭の上を飛んでいるはえを追い払いなさいということから。
このことわざは主に、おせっかいな者へ軽蔑の気持ちを込めていう事が多いです。
【類義語】・高嶺の花を羨むより足下の豆を拾え
・人の事より足下の豆を拾え
・人の事より我が事
・人の蠅を追うより我が頭の蠅を追え
・めいめい自分の洟をかめ
・我が頭の蠅を追え
・我が身の蠅を追え
・我が蜂払え
【英語】
・Let every man skin his own skunk.(各々自分のスカンクの皮をはぐがよい)
英語の声:音読さん
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「頭の上の蠅を追え」の使い方
◯◯君、また先生に怒られていたみたいだね。どうやら宿題を忘れたみたい。
そうなんだ、隣の教室まで声が聞こえていたから何事かと思っていたわ。
彼はテストの点数も良くないし、成績に響いてしまうんじゃないかな。大丈夫かな。
人の心配ばかりして、健太くんだって宿題忘れるし、テストもあまり良くないじゃない。頭の上の蠅を追えって言われてしまうわよ。
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「頭の上の蠅を追え」の例文
- あいつはいつも人のファッションにケチをつけるけど、あいつ自身だってそんなにオシャレじゃないじゃないか。頭の上の蠅を追えってもんだよ。
- 同期に営業成績についてアドバイスをしていたら、それを見ていた上司に頭の上の蠅を追えと言われてしまったよ。
- 頭の上の蠅を追えといってやりたいくらい、彼女は自分のことを差し置いて人の世話ばかりしている印象だ。
- 心配してくれているのはありがたいけれど、僕の事は良いから、まず頭の上の蠅を追えって感じだよ。
- 頭の上の蠅を追えと言われないように、まずは自分の身辺整理をしてから手伝いをしよう。
「頭の上の蠅を追え」の文学作品などの用例
へん、親の謗りはしりよりかちっと自分の頭の蠅でもおうがいいや(二葉亭四迷の浮雲より)