【ことわざ】
虻蜂取らず
【読み方】
あぶはちとらず
【意味】
強欲なあまり、同時に2つのものを得ようとするが、結局どちらも得ることはできなかったという戒め。
【語源・由来】
虻と蜂を餌にする蜘蛛からしたら、自分の巣に引っかかった餌を食べたい衝動に駆られる。しかし、蜘蛛は欲望深く、片方だけでなくどちらも取りたいと欲を出してしまうが、結局上手くいかず両方とも逃してしまうという姿から転じてきている。
【類義語】
・一も取らず二も取らず
・心は二つ身は一つ
・大欲は無欲に似たり
・二兎を追う者は一兎をも得ず
・花も折らず実も取らず
・右手に円を描き、左手に方を描く
・欲の熊鷹股裂くる
・欲張って糞垂れる
・欲は身を失う
【対義語】
・一挙両得
・一石二鳥
・一箭双雕
【英語】
Between two stools the tail goes to ground.(二つのいすの間で尻もちをつく)
声:音読さん
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「虻蜂取らず」の使い方
こんにちはー!おいしいケーキ屋さんを見つけたから、お土産に持ってきました!
うわー!!ケーキありがとう。あっ、僕の大好きなチーズケーキとチョコケーキがあるよ!どれにしようかな~。あ―どれも食べたい!!
おばさんとおじさんは、チーズケーキとチョコケーキ好きだって聞いてたからどうぞ!
え~~!!!ちょっと待ってよ。ともこちゃん、その二つ僕の大好物なのに!あー、欲張ってしまったばっかりに…これが虻蜂取らずなんだね。
「虻蜂取らず」の例文
- 賢い人ほど虻蜂取らずのヘマはしない。
- 歌手としてデビューしたが、やがて演技もしたくなり両方することにしたらどちらも鳴かず飛ばずの状態になってしまった。これが虻蜂取らずか、と理解したが時すでに遅かった。
- お気に入りのカバンと財布を見つけたが、どちらを先に買うか迷っている間に両方売れてしまった。虻蜂取らずだ。
- 虻蜂取らずに終わることだけはしたくなかったので、人の2倍努力し両方とも手に入れた。
- あれやこれやと手を出し、結局虻蜂取らずになってしまった。