「辺りを払う」の意味
【慣用句】
辺りを払う
【読み方】
あたりをはらう
【意味】
近寄りがたいほどの威厳のあるようす。
「辺りを払う」という表現は、他の人を近寄らせない、または、その堂々とした態度や威勢がそばに近寄らせないほどある、という意味があるんだよ。
つまり、「周りを圧倒する」や「他の人を近寄らせへんほどの存在感を放つ」ってことやな。
例えば、ある人がすごい力強さやオーラを出してて、「彼は辺りを払うオーラがある」って言うときは、彼がその場を支配して、他の人が簡単には近寄れへんくらいの存在感を出してるってことやな。これは、人が強い存在感や威勢を示すときに使う言葉やね。
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「辺りを払う」の解説
カンタン!解説
「辺りを払う」っていう表現は、「辺り」が「ある地点の周囲」や「ある範囲の場所」を指し、「払う」が「人をその場から去らせる」または「威圧する」を意味するから、「辺りを払う」はその辺りの人々を去らせる、またはその場を支配する、という意味になるんだよね。
例えば、大切な話をするために、その場の人々を一時的に立ち去らせるときや、あるいは、自分の存在を示すために、その周囲を支配するときにこの表現を使うことができるんだ。
だから、「警備員が会場の辺りを払った」っていう場合は、警備員が会場の周りの人々を立ち去らせて、その場を整えた、という意味になるよね。
「辺りを払う」の使い方
健太くんのおじいちゃんがあそこに居るわ。
ああ、本当だ。でもよくわかったね。
辺りを払うあの姿は、この辺では、他の誰でもない健太くんのおじいちゃんしかいないわ。さすが、この辺を牛耳っているだけあって、堂々としているわよね。
家では、怠け者で掃除の邪魔だと言って、おばあちゃんに、ほうきで払われているけどね。
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「辺りを払う」の例文
- 裕福そうな若い男が、辺りを払うその真っ黒でピカピカに磨き上げられた高級車を運転していた。
- その辺りを払う人物は、どう見てもわが社の社長その人であった。
- 辺りを払う彼を前にすると、誰もがみな影がうすくなってしまうのだった。
- 彼は体全体からあり余るエネルギーを発散し、そこに座っているだけで辺りを払うほどの威圧感があった。
- すっくと立ち、悠々と退出してゆく彼の姿は、辺りを払う、堂々の退出ぶりだったので、皆、声もなくその姿を見送った。