【ことわざ】
団栗の背比べ
「背比べ」は「背競べ」と表すこともあります。
【読み方】
どんぐりのせいくらべ
【意味】
どれもこれも似たり寄ったりで、飛び抜けてすぐれたものがいないということ。
【語源・由来】
団栗は形も大きさもほぼ同じで差が無い為に、背比べをしたところで優劣が決められない事から。
【類義語】
・一寸法師の背比べ
・五十歩百歩
・大同小異
・似たり寄ったり
・五分五分
・目糞鼻糞を笑う
・同工異曲
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「団栗の背比べ」の使い方
ねえ、ちょっとアドバイス欲しいんだけど、今良いかな?
いいけど、いきなりどうしたの?珍しいわね。
こっちのボールペンと、あっちのボールペン、どっちの方がおしゃれかな?
しっかり書ければ問題ないんじゃない?私から見たらどちらがおしゃれかどうかは、団栗の背比べだけど。
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「団栗の背比べ」の例文
- 彼は些細な違いにこだわって、どちらを購入するか迷っているようだが、私から見ればどれも団栗の背比べである。
- 今回のピアノコンクールは、どの演奏も団栗の背比べで、とりたててひきつけられるものがなかった。
- 運動会の五十メートル走の選手は、団栗の背比べだから、ぼくでも優勝できるチャンスはあるよ。
- 周囲から団栗の背比べと笑われても、僕と彼との間には昔からの因縁があるため、優劣をうやむやにはどうしても出来ないんだ。
- 私のクラスの男子はみんな団栗の背比べで、私の恋愛対象ではない。
- 団栗の背比べのような中小企業の群れの中で、あの会社だけは抜きん出て目立ったいた印象がある。
- いわゆる団栗の背比べで、本人達は熱く競い合っているが、資質は殆ど変わらないと思う。
【注意!】間違った例文
❌「水泳の世界水泳代表選手を決める大会で、世界記録をぬりかえる人がたくさん出て、団栗の背比べなので困っているそうだ。」
この使い方は間違い。「団栗の背比べ」は、どれも同じくらいすぐれているときは使わない。この場合は「甲乙つけがたい」という。
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「団栗の背比べ」を英語で言うと?
「団栗の背比べ」の英語表現をご紹介します。
※英語の声:音読さん
be(all)much of a muchness
- 意味:ほとんど大差ない、よく似ている
be all alike
- 意味:似ている、同じくらいである
There is nothing much to choose between(among)them.
- 直訳:それらから選ぶものはない。
Six of one and half a dozen of the other.
- 直訳:一方の6つと、もう一方の半ダース。
一口メモ:木の実のことわざ
禁断の木の実
してはならないとかたく禁じられている、魅力のあるものごと。アダムとイブは、神から禁じられていたエデンの園の知恵の木の実を蛇に誘惑されて食べてしまい、園から追放された話から。
花も実もある
花が咲いているように外見が見事で、実がなっているように内容も充実していること。道理にかなうとともに人間味のある扱いや、筋は通しながら人情もわきまえている人物の形容に使う。
山椒は小粒でもぴりりと辛い
からだは小さいけれど、意志が強く、鋭い気性や優れた才能があり、非常に優秀で侮ることのできない人のたとえ。
桃栗三年柿八年
何事もよい結果が出るまでには、それなりの時間がかかるというたとえ。植えてから実がなるまで、桃や栗は三年、柿は八年かかるということから。