【ことわざ】
泥棒を捕らえて縄を綯う
【読み方】
どろぼうをとらえてなわをなう
【意味】
事が起こってからあわてて用意をすることのたとえ。
【語源・由来】
泥棒を捕まえてからしばるための縄を慌てて作るということから。
【類義語】
・盗人を見て縄を綯う
・戦を見て矢を矧ぐ
・諍い果てての乳切り木
・飢えに臨みて苗を植う
・溺るるに及んで船を呼ぶ
・渇して井を穿つ
・喧嘩過ぎての棒乳切り
・敵を見て矢を矧ぐ
・難に臨んで兵を鋳る
・はまった後で井戸の蓋をする
【対義語】
・遠慮なければ近憂あり
・暮れぬ先の提灯
・転ばぬ先の杖
・備えあれば憂いなし
・濡れぬ先の傘
【英語訳】
・It is too late to lock the stable when the horse has been stolen.(馬が盗まれてから馬小屋にカギをかけても遅すぎる)
・Have not thy cloak to make when it begins to rain.(雨が降りはじめてからレインコートを作らせるな)
・Don’t lock the stable door after the horse has been stolen.(馬が盗まれてから馬小屋に鍵をかけるな)
・It is too late to lock the stable when the horse has been stolen.(馬が盗まれてから馬小屋に鍵をおろしても遅すぎる)
「泥棒を捕らえて縄を綯う」の使い方
「泥棒を捕らえて縄を綯う」の例文
- 泥棒を捕らえて縄を綯うでは遅いので、前もって災害に備えた準備をするべきだ。
- 大きいロボットのプラモデルを作り終わってから、部屋に置く場所がないのに気がついた。泥棒を捕らえて縄を綯うだ。
- 明日で夏休みが終わるというのに、今からあわてて夏休みの宿題をはじめるなんて、泥棒を捕らえて縄を綯うようなものだ。もっと計画的にしないといけないよ。
- 彼女はいつでも必要な準備を後回しにして、いざという時はいつも、泥棒を捕らえて縄を綯うと言わんばかりに慌てているんだ。
- 棒を捕らえて縄を綯うというが、何か困ったことが起こってから、あわてて準備をしているようではいつか必ず失敗するぞ。