「顔色無し」の意味(語源由来)
【慣用句】
顔色無し
【読み方】
がんしょくなし
【意味】
驚きや恐れのために顔色が青くなる。すっかり相手に圧倒される。
つまり、「びっくりして顔色が変わる」や「完全にやられてしまって、何も手につかない」ってことやな。
まさに、「びっくりして、ほんまに青ざめてしもた!」みたいな感じやな。
【語源由来】
中国、唐の玄宗と楊貴妃(ヨウキヒ)の恋愛を描いた白居易の「長恨歌(チョウゴンカ)」から。宮中の美女たちも、楊貴妃のこのうえない美しさの前では「顔色無し」とうたったことから。
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「顔色無し」の解説
カンタン!解説
「顔色なし」っていう表現はね、すごくびっくりしたり、怖くなったりして顔が青ざめる様子や、何も手につかないくらい圧倒されている様子を表しているんだよ。
この表現は、中国の詩人、白居易が書いた詩「長恨歌」から来ているんだ。これは、中国の昔の皇帝である玄宗と、楊貴妃の恋愛を描いた詩なんだよね。
この詩の中に「迴眸一笑百媚生 六宮粉黛無顔色」っていう部分があって、これは「楊貴妃がふり返って微笑んだら、その美しさは無限で、皇宮の中にいる他の女性たちは色あせて見えた」という意味なんだよ。
つまり、楊貴妃の美しさの前に、他の女性たちが色あせて見える、つまり彼女の美しさに圧倒されて何もできなくなる、っていうことなんだ。そこから、「顔色なし」は、驚きや恐怖などで顔色が変わる様子や、何も手につかないほど圧倒されている様子を表す言葉として広く使われるようになったんだね。
「顔色無し」の使い方
兄さんが、先週、就職の面接を受けたんだけど完璧な受け答えに、面接官が顔色無しだったようだよ。
へえ。じゃあ、その審査は通過したのね?
そうなんだ。あまりに完壁だったから、最終面接の前に、兄さんだけ内定が出て、アルバイトとしてすぐに働きに来てくれってお願いされたくらいなんだ。
うわあ。それはすごいわね。
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「顔色無し」の例文
- そのコンクールで、一番最初に演奏した彼の演奏があまりにも素晴らしかったので、他の出場者は顔色無しだった。
- 今なら僕たちの実力に恐れをなして、敵チームは顔色無しだ。
- 彼の回答は、先生の知識を超えた物だったので、先生は顔色無しだった。
- 着飾ったご婦人たちがたくさんいる華やかな舞踏会にシンデレラがあらわれた時、ご婦人方は顔色無しだった。
- 口で言うより見せたほうが良いよねと言って見せてくれた彼のダンスに、その場にいた人は顔色無しだった。
さらに、その状況に完全に圧倒され、何をすべきか分からない状態を描いているんだ。