【慣用句】
火の車
【読み方】
ひのくるま
【意味】
経済状態が極めて苦しいこと。
【語源・由来】
「火車」の訓読み。悪人を地獄へ送るための火の燃えている車の意味。
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「火の車」の使い方
兄さんの友人が、急に、訳あって会社を継ぐことになったんだけど、社長になって、会社の経理の状況を見てはじめて火の車だったことを知って、びっくりしたんだって。
へえ。それまでは悠々自適なお坊ちゃまだったの?
そうなんだ。ほしいものは何でも買ってもらえたし、やりたいことは何でもやらせてもらえたから、こんなに切羽詰まっているとは思わなかったらしいよ。
その危機的事態を乗り切ることができればいいわね。
「火の車」の例文
- 家計が火の車であるこんな時に、新車に買い換えたいだなんて、どう考えても無理な話です。
- 食べ盛りの子供を四人も抱えているから、台所事情はいつも火の車だった。
- 僕の父が、最初の資本金を出してくれて、どうにか会社を設立するところまでこぎつけてきたけれども、零細企業だから、内実は火の車とまではいわないけど、そうとう苦しい。
- 無理をして駅前にスーパーを出したが、近隣の客のニーズに合わなかったようで、火の車の状態が十年続き、今年撤退が決定した。
- あの家は、代々道楽者が多いので、いつでも火の車なのである。