「一巻の終わり」の意味(語源由来・類義語)
【慣用句】
一巻の終わり
【読み方】
いっかんのおわり
【意味】
物事の結末がついてしまって、今から何かしようとしても手おくれであること。
「一巻の終わり」という表現は、物事の結末が全てついてしまった状態、つまり手遅れになってしまった状況や人生の終わりを指す言葉なんだよ。
つまり、「もう手遅れ」や「これで人生おしまい」みたいな状況を表すんやな。
もう何も変えられへん、完全に終わりやっていう状態を言うんやね。物事が完全に終わって、これ以上どうにもならへん状況を指すわけやな。
【語源由来】
一巻の物語が終わる意から。昔、活動写真のフィルムを一巻映し終わるごとに弁士が言った言葉から。
【類義語】
万事休す
【スポンサーリンク】
「一巻の終わり」の解説
カンタン!解説
「一巻の終わり」という言葉はね、物語や出来事の最後、すべてが終わる瞬間を指すんだよ。「一巻」ってのは、映画のフィルムや本の一部を表していて、昔は、映画の上映が終わる時に「弁士」っていう人が「一巻の終わり」と言って、観客にそれを知らせていたんだ。だから、元々は映画の終わりを伝えるための言葉だったんだ。
そしてね、その言葉が今では「すべての終わり」という意味で使われるようになったんだ。でも、ちょっと注意が必要なのは、「一巻の終わり」は悲しい終わりや絶望的な状況を表すことが多いということだよ。例えば、事業が大失敗してしまった時や、生命の危険に直面しているような時なんかに使われることが多いんだ。
だから、「一巻の終わり」は、ただの「終わり」を意味するわけではなく、なんとなく悲劇的な雰囲気を含んでいることを覚えておいてね。
「一巻の終わり」の使い方
健太くん。ひどく落ち込んでどうしたの?
うーん、次の試験で赤点を取ったら、部活を辞めて塾に行かないといけないから、ものすごく勉強しないと一巻の終わりなんだ。
それなら、頭を抱えていないで勉強をすればいいじゃない。
それができたら、もっと早くやっているよー。
【スポンサーリンク】
「一巻の終わり」の例文
- 彼の選択は単純で、署名しなければ一巻の終わり、署名すれば、しばらくは延命できるのだから署名したのだ。
- あの雪崩に巻き込まれたら、一巻の終わりになるところだったが、忘れ物をしたおかげであそこに行かなかったので助かった。
- 彼女が、妙な証言をしたら、あなたは一巻の終わりじゃないでしょうか。
- 逆転のチャンスが到来したが、最後の打者が凡退して一巻の終わりとなった。
- 誰かが核兵器のスイッチを押せば、世界中の核兵器のスイッチが押されることになり、地球は一巻の終わりだ。