「陰に籠る」の意味(語源由来・類義語)
【慣用句】
陰に籠る
【読み方】
いんにこもる
【意味】
不平不満が表に出ないで、心の中にこもっている。人に暗い感じを与える様子。
「陰に籠もる」という表現は、自分の気持ちや考えを表に出さず、心の中に閉じ込めてしまうことを示すんだよ。
つまり、自分の感情や考えをひとに見せずに、ひっそりと心の中にしまっとる状態のことをいうんやな。
これは、心の中にこもってしまう人の様子を表してるわけやな。
【語源由来】
内部に潜む意から。
【類義語】
・気が晴れない
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「陰に籠る」の解説
カンタン!解説
「陰に籠もる」っていうのはね、人前に出すことなく、心の中に色んな考えや感情を溜め込んでしまうことを指すんだよ。
「陰」とは、目立たない場所や見えないところを指す言葉だよ。「籠もる」っていうのは、自分だけの場所や時間に閉じこもること。だから、「陰に籠もる」っていうのは、人の目に見えない心の中に、自分の考えや感情を閉じ込めてしまうってことなんだ。
たとえばね、学校で友達と喧嘩してしまったとき、そのまま学校に行かずに家に引きこもってしまって、自分だけの世界に閉じこもってしまうこと。そのときの気持ちや考えを人に話さずに、ずっと心の中に閉じ込めてしまうことを「陰に籠もる」っていうんだよ。
「陰に籠る」の使い方
教室で、クラスメイトの筆箱が無くなる事件があったんだよ。
へえ。それは大変ね。筆箱が無くなった子も大変だけど、犯人捜しでクラス中が疑心暗鬼になると、陰に籠ることになってプラスにはならないわよね。
そうなんだよね。女の子たちは、なんとなく犯人に察しがついているようだから、早く解決してほしいものだよね。
そうね。早く前のように明るいクラスに戻ってほしいわね。
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「陰に籠る」の例文
- 陰に籠った効果音を聞くと、それだけでぞっとしてしまうくらいに、僕は怖がりなんだ。
- あまり陰に籠ると体に障るから、もっと不満をぶつけて、前向きに明るく生きて行こうよ。
- 課長は呪いをかけているような、陰に籠った低い不気味な声でそう言ったのだった。
- 同業者間の競争が、密告という陰に籠った卑劣な形で行われるのが、この業界の特色だから、さもありなんという感じだね。
- 夕方になり、古寺の鐘の音が陰に籠って響いてきたのだった。
「陰に籠る」の文学作品などの用例
うまいことを言う。まったく、陰にこもっている。してみれば、借金も同類項だろう。借金は陰鬱なる病気也。(坂口安吾の不良少年とキリストより)