【ことわざ】
一寸の虫にも五分の魂
【読み方】
いっすんのむしにもごぶのたましい
【意味】
どんな弱小なものにも、それ相応の意地があるのだから侮りがたいの意。
【語源・由来】
一寸(約3㎝)ほどの虫も五分(一寸の半分)という大きな魂を持っているということ。
実際は魂の大きさなんてわかりませんが、どんな姿形をしていても、誰もが等しく魂は大きいもので、その魂(精神性)は尊重しなくてはなりません。
弱く見える人を過小評価したり侮ったりする人に対しての戒めであり、自分を軽んじる相手に対して自分の意志の強さをアピールする時にも使います。
【類義語】
・一寸の虫にさえ五分の魂
・五分の魂
・小糠(こぬか)にも根性
・蛞蝓(なめくじ)にも角
・痩せ腕にも骨
・八つ子も癇癪(かんしゃく)
【英語】
The fly has her spleen and the ant has gall.(ハエにも脾臓があり、アリにも膀胱がある)
【スポンサーリンク】
「一寸の虫にも五分の魂」の使い方
いたたたた。
あら!健太君その肘、擦りむいているじゃない。保健室に行った方が良いわよ。
うん、今から行くところだよ。さっきクラスの男子と相撲して遊んでたら、投げ飛ばされちゃったよ。クラスで一番ガリガリに痩せてるから、楽勝だと思ってたのに。
一寸の虫にも五分の魂ね。
「一寸の虫にも五分の魂」の例文
- 子供だからって馬鹿にしないでください。一寸の虫にも五分の魂ということわざを知らないんですか?
- 一寸の虫にも五分の魂があるのだから、いたずらに虫を殺してはいけませんよ。小さい虫だって一生懸命に生きているんです。
- 甲子園の1回戦でいきなり強豪校と戦う事になってしまった。でも一寸の虫にも五分の魂ということわざがある。甲子園初出場でも意地を見せて戦おう。
- 近所の囲碁教室に通っているが、今日は小学生が相手だ。僕は高校生だけど、一寸の虫にも五分の魂というから、からかったりしないでまじめにやろう。
- 今日の就職面接は第一志望の大企業だ。私のような何の取り柄もない学生でも一寸の虫にも五分の魂というし、頑張って面接を受けてみよう。