「板に付く」の意味(語源由来)
【慣用句】
板に付く
板=舞台。
【読み方】
いたにつく
【意味】
経験を積んで、仕事や服装、動作などが、その人によく合っていること。
自分より年上の人などに言うのは失礼なので、やめよう。
「板に付く」ということわざは、経験を重ねることで、自分の態度や振る舞いが自分の仕事や立場にぴったり合うようになる、という意味があるんだよ。
つまり、やり続けることで自分の仕事や役割にちゃんと馴染む、ということやな。
最初はなかなかうまくいかへんかもしれへんけど、長くやってれば自然と慣れてくる、ってことか。これは、根気よく経験を積む大切さを教えてくれる言葉やな。
【語源由来】
「板」は板ばりの舞台のこと。役者が経験を積んで芸が舞台に調和し、ぎこちなさがなくなる意から。
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「板に付く」の解説
カンタン!解説
「板に付く」っていうのはね、物事に慣れて、その仕事や役割にピッタリと合うようになることを意味しているんだよ。
たとえば、最初は自転車に乗るのがヘタクソだったけど、何度も何度も練習して乗れるようになったとき、それは「板に付いた」って言うんだ。「板」は、舞台のことを指していてね、劇場で役者が演じるときに使う大きな床のことだよ。最初は上手に演じることができない役者でも、たくさん経験を積んで上手になったら、その舞台にピッタリと合うようになる、つまり「板に付く」んだ。
だから、「板に付く」っていう表現は、初めてやることでも、経験を重ねて慣れてくれば、だんだんとその仕事や役割に合った行動ができるようになる、っていうことを教えてくれるんだよ。
「板に付く」の使い方
健太くん。空手部のキャプテンに就任して一か月だけど、だいぶん板に付いてきたわね。
そうかな?僕なりに全力でがんばっているんだけど、みんながそれについてきてくれているかどうかはまだ自信がないんだよ。
大丈夫よ。みんな、健太くんを信頼している目をしているわ。
そう?それならよかった。
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「板に付く」の例文
- 健太くんは、コックの仕事がすっかり板に付いてきた。
- 引っ越して十年たった今では、標準語が板に付き、関西出身だと思われることがなくなってしまった。
- ようやく板に付いてきた手話で、ゆっくりと会話をした。
- 健太くんは、冗談をいうのが板に付かなくて、まわりが義理で笑ってあげている。
- 学級代表になった健太くんは、すっかり学級会の司会ぶりが板に付いている。