「一目散に」の意味
【慣用句】
一目散に
【読み方】
いちもくさんに
【意味】
わき目もふらずに走るさま。一散 (いっさん) 。
「「一目散に」という表現は、必死に、そしてわき目も振らずに走る様子を表すんだよ。
つまり「全力でひたすら走る」ってことやな。
周りのことなんか気にせず、ひたすら走るんやな。何も見えへんくらいに、必死になって走るってことやね
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「一目散に」の解説
カンタン!解説
「一目散に」っていう言葉の由来には、いくつか説があるんだよ。ひとつは、「逸散(いっさん)」っていう中国からきた言葉と「一目」っていう日本の言葉がくっついてできたという説だよ。
「逸散」は「わき目もふらず」という意味で、「一目」は「ちょっと見る」や「すぐに広い範囲を見る」という意味があるんだ。だから、これらが合わさって「わき目もふらず走る」という意味になったんだと思われているよ。
もうひとつの説は、昔からある神様の名前、「一目連(いちもくれん)」からきているというものだよ。この一目連っていう神様は、岐阜県あたりの地方で、キラキラと光りながら国中を駆け巡り、突風や激しい雨風を起こす力があったんだって。この神様の名前が、時間がたって「一目散」に変わったんじゃないかと言われているんだよ。
「一目散に」の使い方
健太くん。真っ青な顔をしてどうしたの?
ともこちゃん。ああ、怖かった。学校に忘れ物をしたから取りに戻ったんだけど、突然、真っ白なお化けが追いかけてきたから一目散に逃げてきたんだ。
健太くん。お化けって、背中についているこれのことかしら?
ええっ?破れたカーテンだったの?もう勘弁してよ・・・。
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「一目散に」の例文
- みんなはもう授業の済むのを待っていましたとばかりに、五時間目が終わると、みんな一目散に学校を飛び出しました。
- 五人の男がこちらへ近づいてきたので、私はもう一目散に海岸へ逃げてもどると、舟にとび乗って急いで漕ぎ出しました。
- 迷子の子供は、両親の姿を見つけると一目散に駆けていって、母親に抱きついて泣きじゃくった。
- 僕と目が合うと、必ず猫は一目散に逃げだしてしまうが、僕は仲良くなりたいのだ。
- どこをどう走ったのか、まるっきり覚えがないが、気がつくと、僕の足は彼女の家に向って一目散に駆けだしていた。