「兜を脱ぐ」の意味(語源由来)
【慣用句】
兜を脱ぐ
【読み方】
かぶとをぬぐ
【意味】
相手にとてもかなわないことを認める。


【語源由来】
昔の武士は、戦で負けたとき、兜をとって敵に降参したことから。
「兜を脱ぐ」の解説
「兜」は、昔の武士が頭を守るためにつけていたヘルメットのことだよ。昔の戦争では、武士たちは剣や弓などを使って互いに戦っていたんだ。そのとき、兜は大切な命を守る役割を果たしていたんだよ。
でも、戦争に負けてしまうと、武士は兜を脱いで、自分が敗北したことを示すことがあったんだ。それは、「もうこれ以上戦うことはできません」、「あなたの力にはかないません」、「命はあなたのものです」という意味が込められていたんだよ。だから、兜を脱ぐことは、自分が完全に負けたと認める、という強い意味を持つんだ。
また、兜を脱いだ武士の運命は、勝った方の武士に委ねられることが多かったよ。勝った武士は、敵を許して自分の下につけることもあれば、逆に厳しく罰することもあったんだ。
それによって、「兜を脱ぐ」は、自分が完全に負けを認める、つまり最後の最後まで戦った結果、相手に敗北したと認める、という意味を持つようになったんだよ。
「兜を脱ぐ」の使い方




「兜を脱ぐ」の例文
- わたしはこれまで目の良さが自慢だったのだが、あれが見える君には、兜を脱がざるを得ないな。
- カナダから転校してきた健太くんは、英語の発音がとても上手で、英語の先生も兜を脱いだ。
- 兜を脱いだように見せかけながら、とびかかる用意をしている。
- ともこちゃんは決して兜を脱がない。
- 事件を自力で解決しようと思ったが、とうとう兜を脱いで名探偵に協力を求めた。
- どんな悪い児童でもこの先生の前では兜を脱ぐ。























