「鎌を掛ける」の意味(語源由来)
【慣用句】
鎌を掛ける
【読み方】
かまをかける
【意味】
知りたいことを相手に自然にしゃべらせるように、それとなく言いかけて誘導すること。
「鎌を掛ける」という表現は、知りたい情報を巧みに引き出すために、相手をそれとなく誘導することを意味するんだよ。
つまり、うまく相手を操作して、自分が知りたいことを自然に話させるテクニックのことなんやな。
まるで、相手が気づかない間に情報を釣り上げるかのようやね。
【語源由来】
鎌で引っ掛けて、相手を引き寄せるという意味からなど、様々な説がある。
「鎌を掛ける」の解説
カンタン!解説
「鎌を掛ける」っていう表現は、自分が知りたいことを相手に自然に話させるように、そっと話題を導くことを言うんだよ。
これはね、鎌を使って物を引っ掛けて引き寄せるように、相手をうまく誘導して情報を引き出すところからきているんだと考えられているんだ。
でもね、この「鎌を掛ける」っていう言葉には、他にも二つの説があるんだよ。
一つ目の説は、昔の言葉で「騒々しい」って意味の「囂し(かまし)」と、「ひっかける」って意味の「かける」を合わせて、「相手にうるさくしゃべらせて、情報をうまく引き出す」っていう意味の「鎌を掛ける」になったっていう話なんだ。
もう一つの説は、昔、お鍋やバケツを作るときに使う寸法を測る道具を「かま」と呼んでいて、その「かま」を使って寸法を測ることを「かまをかける」って言っていたんだって。それが時間が経つにつれて、「自分の思い通りにする」っていう意味だけが残って、今の「鎌を掛ける」っていう意味になったっていう話なんだよ。
だから、「鎌を掛ける」っていうのは、話の中でうまく誘導して、自分が知りたい情報を引き出すことを言っているんだね。
「鎌を掛ける」の使い方
おばあちゃんの家に、振り込め詐欺の電話がかかってきたの。
ええっ。未然に防げたの?
それが、おばあちゃんはおかしいと思って「うちの息子は先月亡くなりましたが・・・。」って鎌を掛けたの、そうしたら、がちゃんって電話を切られたんですって。
ああ、詐欺にあわなくてよかったよ、さすが、ともこちゃんのおばあちゃんだね。
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「鎌を掛ける」の例文
- 妻に「あら、こんなところに茶色い長い髪の毛があるわ。」と鎌を掛けられ、動揺してしまい、浮気がばれた。
- 「バスの事故で遅刻しました。」と言われたので「そんなニュースなかったぞ。」と鎌を掛けたら、明らかに動揺したので嘘だとわかった。
- 容疑者に「お前が犯人だという証拠も、目撃者もいるんだ。」と鎌を掛けたら、「はい、僕がやりました。」と自白した。
- 息子の挙動がおかしかったので「そういえば、健太くんのお母さんが、今日テストがあるって言ってたけど。」と鎌を掛けたら、おずおずと10点の答案を出してきた。
- 鎌を掛けて、相手の本音を聞きだしても、なんだかだましたみたいで気分が悪いのは僕だけだろうか。