「固唾を呑む」の意味とは?(類義語・対義語)
【慣用句】
固唾を呑む
【読み方】
かたずをのむ
【意味】
どうなるかと気になって、じっと見つめていること。静かに止まってしまっていること。
【類義語】
・息を殺す
・声をのむ
【対義語】
・肩の荷が下りる
・胸をなで下ろす
「固唾を呑む」の語源由来
【語源・由来】
「固唾」は、緊張して息を凝らしている時などに、口の中にたまる唾のこと。 事の成り行きを案じ、じっと見つめたりしている時、このつばをのみこむことから。
「固唾」というのは、すごく緊張した時に出てくるような、特別なつばのことなんだよ。普段は自然に呼吸をしてつばを飲み込んでいるけど、すごくドキドキする状況だと、ついつい呼吸を止めてしまったり、つばを飲み込むのを忘れてしまったりするんだ。
そうすると、つばが口の中に溜まってきて、それを飲み込むときに「ごくり」という音がするような量になってしまうんだ。これがまるでつばが「固い」かのように感じられるから、「固唾」という言葉が生まれたんだよ。
そして「呑む」は、普通に「飲む」って意味だけど、ここでは「固唾」を一気に飲み込む、というイメージを持ってるんだ。具体的に何かを飲むわけではないけど、「要求を呑む」や「条件を呑む」のように、受け入れるという意味でも使われることがあるんだ。
だから、「固唾を呑む」って言うときは、ドキドキして何が起こるかわからないような状況で、つばを飲み込むのを忘れてじっと見つめている、ということを表しているんだよ。
「固唾を呑む」の使い方
「固唾を呑む」の例文
- 会場内に居た者たちは、二人の口論を固唾を呑んで見守った。
- 彼が語り続けるのをみんな固唾を呑んで聞いていましたが、彼は一息つきました。
- 一同は思わぬ事態の展開に固唾を呑んで見守った。
- 彼が何をするつもりなのか、その場にいた全員が固唾を呑んで見ていた。
- 彼は、眼の前に広げられた一枚の絵画に思わず固唾を呑んだ。
【注意!】間違った例文
❌「買い物中にすっぱい梅干しを見たら、思わず固唾を呑んだ。」