「巾幗の贈」の意味(語源由来・出典・故事)
【ことわざ】
巾幗の贈
【読み方】
きんかくのぞう
【意味】
意気地のないことをはずかしめることば。
「巾幗」は、女性の髪飾り。一説に、女性が喪中にかぶる冠。
「巾幗の贈」という言葉は、人が臆病で勇気がないとき、それを指摘して恥じさせるための言葉だよ。
ああ、それって、要するに「もっと勇気を出せ!」って、人をちょっとはずかしめるように言う言葉なんやな。
なんか、もっと胸を張って行動しろって感じの意味やね。勇気を持つ大切さを教えてくれる言葉やな。
【語源・由来】
女性用の髪飾りを男性に送る意から。
【出典】
「晋書」
【故事】
中国、三国時代に蜀の大将諸葛亮が魏の大将司馬懿を幾度となく攻めたが、司馬懿は城にこもり戦わなかった。そこで諸葛亮は司馬懿をはずかしめるために、女性の装身具を贈ったという故事から。
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「巾幗の贈」の解説
カンタン!解説
「巾幗の贈」という言葉は、誰かを「臆病者」や「気の弱い人」とちょっとからかうときに使う言葉なんだよ。「巾幗」ってのは、昔の女の人が髪の毛につける飾りのことなんだ。
話は、昔昔の中国、三国時代にさかのぼるんだ。その時、すごい頭のいい諸葛亮って人が、敵の国・魏に攻め込んだんだけど、魏の司馬懿って人は、怖くて城の中に隠れて出てこなかったんだよ。そこで、諸葛亮は面白がって、司馬懿に女の人の髪飾りをプレゼントしたんだ。
これは「君は女の子みたいに気が弱いね」という意味で、司馬懿をちょっとはずかしめたって話だよ。この話は、昔の本『晋書』の中にも書かれているんだよ。
「巾幗の贈」の使い方
健太くん。お化け屋敷があるわよ。
この遊園地のお化け屋敷はこわいらしいよ。
巾幗の贈ね。どうせ偽者なのよ。
お化け屋敷の前でそれを言っちゃあお終いだよ。
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「巾幗の贈」の例文
- 強そうに見えるのに、彼は蜘蛛が怖いらしく巾幗の贈だ。
- この程度の高さに恐怖を感じるとは、巾幗の贈だね。
- 校長先生に直訴する勇気がない君は巾幗の贈だ。意気地なし!
- 健太くんはよく泣く子だったので、女子生徒から巾幗の贈と侮られていた。
- 男の子がお人形さんごっこが好きというと、巾幗の贈と蔑まれたのは昔の話。今は差別として巾幗の贈と言った本人が蔑まれる。