【ことわざ】
北に近ければ南に遠い
【読み方】
きたにちかければみなみにとおい
【意味】
一方に都合がよければ、他方には都合が悪いという事。また、分かりきった事や、至極当たり前の事。
【類義語】
・犬が西向きゃ尾は東
・雨の降る日は天気が悪い
・面は顔
・兄は弟より年ゃ上だ
・親父は俺より年が上
・雉子のめんどりゃ女鳥
・柳は緑花は紅
【英語訳】
・If close to north, it is far from south.
・It is natural.
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「北に近ければ南に遠い」の使い方
この前、家族皆で、富士山に登山しに行ったんだ。
それはいいね。私はまだ登った事がないから羨ましいわ。
登れば登る程、下山の事を考えると、憂鬱になったよ。
それは、登った分だけ下らないといけないものね。北に近ければ南に遠いで、当たり前だわ。
「北に近ければ南に遠い」の例文
- 北に近ければ南に遠いで、旅行の際、万が一の事を考えて備えを増やせば安心の代わりに、荷物が多くなって大変だ。
- 彼女の肩ばかりを持つ様な真似をしては、北に近ければ南に遠いで、対する彼によく思われないのは当然である。
- なにもしなくても儲けられると知れば、北に近ければ南に遠いで、参加者が殺到するのも納得だ。
- 北に近ければ南に遠いで、自分の欲を満たす為に浪費をしていては、お金が貯まりにくいのも当然だとは思わないか。
- そりゃ北に近ければ南に遠いで、長い間車のメンテナンスをしていなければ、不具合は起きるものだ。
日本の文化の中には方角にまつわる言葉が多く存在しています。「北」に関する言葉で言うと、釈迦が死んだ時に頭を北向きにして安置された事に由来し、「北枕」として縁起の悪いものとされています。また、「北向く」という言葉は、高松城の鎮守神である華下天満宮が通常の向きと違う向きで建設されている事から、「へそ曲がり」「すねたもの」として主に大相撲の隠語として使われる事があります。