「ことわざ・慣用句」のLINEスタンプ発売中♪

【釘を刺す】の意味と使い方や例文(語源由来・類義語)

釘を刺す

「釘を刺す」の意味(語源由来・類義語)

意味

【慣用句】
釘を刺す

【読み方】
くぎをさす

【意味】
あとで問題がおこらないように、あらかじめ注意しておくこと。

ことわざ博士
「釘を刺す」って言葉は、誰かに注意を促すか、忘れないようにちゃんと思い出させることを意味するんだよ。

だから、あとで問題が起きないように、最初からしっかりと説明したり、注意したりすることを表すんだ。

助手ねこ
なるほどな。それはつまり、「あとで困らんように、最初にちゃんと確認や注意しておく」ってことやな。

後々トラブルを避けるための、先手先手の行動やね。ちょっとした確認でも、大きなトラブルを防ぐことができるんやな。

【語源由来】
昔の大工は、釘を使わずに、木をうまく組み合わせて家を建てていたが、念のために釘を打つようになったことから。

【類義語】
・先手を打つ
・念を押す

【スポンサーリンク】

「釘を刺す」の解説

カンタン!解説
解説

「釘を刺す」という言葉の語源は、日本の昔の建築のやり方に基づいているんだ。昔の日本の建築は、基本的に木を使った建築がほとんどだったんだよ。それは、今でも残る世界最古の木造建築である法隆寺なんかがその例だね。

そして、その木造建築では、初めは釘を使わない工法が主流だったそうだよ。それではどうやって建物を組み立てていたかというと、木材に特別な切れ込みを入れて、その切れ込みを使って木材同士を組み合わせていたんだって。

でも、時代が江戸の中期になると、さらに安全性を高めるために、「釘を刺す」つまり、「釘で木材を固定する」という工法が取り入れられたんだよ。そのとき使われていた釘は、今の釘とはちょっと違って、「和釘」と呼ばれるものだったんだ。

この、「釘を刺す」つまり「釘でしっかりと固定する」という行為が、後に「しっかりと注意を促す」、「確認をする」などの意味になって「釘を刺す」という言葉として使われるようになったんだよ。

「釘を刺す」の使い方

ともこ
健太くん、今朝は7時集合だよって何度も釘を刺したのに、なぜ来なかったの?
健太
寝坊しました。ごめんなさい。6時に起こしてねって、母さんに釘を刺したんだけどね。
ともこ
お母さんのせいにするのはよくないと思うわ。でも、お母さんも忘れていたの?
健太
違うんだ。何度も起こしたらしいんだけど、全く起きなかったんだって。
【スポンサーリンク】

「釘を刺す」の例文

例文
  1. このことは誰に言ってもならないと釘を刺したのに。
  2. 三時までおやつを食べてはいけないと釘を刺したが、二時に見た時にはすでにケーキがなかった。
  3. お父さんのお手伝いで買い物に行くと言うと、「お菓子は一つだけだからね」と釘を刺された。
  4. 若いころ俳優をめざし苦労したらしく、演劇の道にだけは進むなと親に釘を刺されている。
  5. 歯が大事ならば、綿菓子を買ってはいけないと釘を刺されてから祭りに行った。
  6. 彼女を怒らせたくなければ、私の名前を出してはいけないと釘を刺したではないか。

【注意!】間違った例文

❌「母が大事にしている指輪を壊してしまって、釘を刺された。」

この使い方は間違い。「釘を刺す」は、怒られるという意味ではない。