「狂瀾を既倒に廻らす」の意味(出典・語源由来)
【ことわざ】
狂瀾を既倒に廻らす
【読み方】
きょうらんをきとうにめぐらす
【意味】
形勢がすっかり悪くなったのを、再びもとに返すたとえ。回瀾を既倒に反すともいう。
「狂瀾を既倒に廻らす」ということわざは、一度衰退や崩れてしまったものや状態を、再び元の良い状態に戻す、という意味があるんだよ。
なるほどな。つまり、ダメになったり困難な状態になったものを、しっかりと立て直して元の状態に戻すことやな。まるで、嵐の後の晴天みたいなもんやね。
ちょっと大変やけど、頑張ればなんとかなるっていう前向きな言葉やな。
【出典】
韓愈「進学解」より。
【語源由来】
崩れかけた大波を、もと来た方へ押し返すという意味から。
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「狂瀾を既倒に廻らす」の解説
カンタン!解説
「狂瀾を既倒に廻らす」っていう言葉はね、ちょっと難しいけど、簡単に言うと、大変な状況や困難なことから立ち直って、元の良い状態に戻ることを意味しているんだよ。
たとえば、サッカーチームが大負けして、みんな元気をなくしてる時に、次の試合でがんばって勝つと、元の元気な状態に戻るでしょ。それと似たような感じだよ。
この言葉の中の「狂瀾」とは、すごく大きくて強い波のこと。それを「既倒に廻らす」っていうのは、そのすごい波を押し戻して、落ち着かせることを意味しているんだ。
だから、「狂瀾を既倒に廻らす」は、大変なことや困難な状況から、元の良い状態に立ち直ることを表しているんだね。どんなに大変なことがあっても、がんばって元のように戻すことの大切さを教えてくれる言葉なんだよ。
「狂瀾を既倒に廻らす」の使い方
だめだこのままだと僕たちのチームは負けてしまう。狂瀾を既倒に廻らすために、ともこちゃんの力が必要なんだよ。
ええっ。私は健太くんとは違うクラスなのよ。
生徒数が多い学校だから、誰も気がつかないよ。早くメンバーに入って戦って。
ばれて怒られても知らないからね。
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「狂瀾を既倒に廻らす」の例文
- 狂瀾を既倒に廻らすために手段を選んでなどいられませんでした。
- 若者の活字離れが加速化しているので、狂瀾を既倒に廻らすアイディアを考え出しました。
- 狂瀾を既倒に廻らす、こんな逆境になんて負けない。
- リーマンショックによって世界経済が悪化した今、国家と国民が一丸となって狂瀾を既倒に廻らす必要があります。
- ともこちゃんの起死回生のアイディアで、狂瀾を既倒に廻らすことができました。
「狂瀾を既倒に廻らす」の文学作品などの用例
「藩論が決った今、狂瀾を既倒に覆すは、非常手段に出るほかはござらぬ。明日の出兵を、差し止める道は、今夜中に、成田頼母を倒すより外、道はないと存ずるが、方々の御意見は?」(菊池寛の仇討禁止令より)