【慣用句】
音を上げる
【読み方】
ねをあげる
【意味】
もう耐えられないと弱気になる。たえられなくて悲鳴を上げること。
【語源由来】
「音」は、人の声のこと。泣き声を上げるということから。
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「音を上げる」の使い方
ともこちゃん・・・。僕は、もうだめだ・・・。
健太くん。勉強は、まだ始まったばかりよ。音を上げている場合じゃないわ。
こんなの難しくて解けないよ。
一学年下のテスト問題よ。これがだめなら二学年下から始めないといけないわね。時間がかかりそうだから、音を上げている暇なんかないわよ。
「音を上げる」の例文
- この程度で音を上げるようでは、今後が不安だし、すぐにやめてしまうことになるだろうから、指導しても無駄だ。
- 彼は、今までのたるんだ生活に活を入れようと、一念発起して寒稽古を始めたのだが、家族の予想どおり三日で音を上げたのだった。
- 空手教室の練習がきびしくて、ぼくは一日で音を上げてしまった。
- あの人は、どんな時でも絶対に音を上げたりなんかしない、強靭な精神を持っている。
- この仕事は単調な力仕事なので、音を上げる人が多く、常に人手不足に悩まされているのだった。
- 何度も不合格となって、一度は音を上げそうになったこともあったが、それでもあきらめず、がんばった結果、司法試験に合格したのだった。
【注意!】間違った例文
❌「頑張って話したけれど、聞こえないと言われたので、音を上げてもう一度話した。」
この使い方は間違い。「音を上げる」は、音量を上げる、声を大きくするという意味ではない。