「お株を奪う」の意味(語源由来)
【慣用句】
お株を奪う
【読み方】
おかぶをうばう
【意味】
人の得意とすることをほかの人がうまくやってのける。
「お株を奪う」という表現は、ある人が得意とすることを、他の人がそれ以上に上手くやってのけることを指しているんだ。
つまり、「自分の得意なことを、他の人がもっと上手にやってしまう」ってことやな。
たとえば、サッカーで言うと、得意なシュートを誰よりも上手に打つ選手がいたら、それを他の選手が更に上手く打ってしまう、みたいな感じか。得意技を越えられちゃった、ってことやな。
【語源由来】
「お株」がその人の得意とするわざ、また、特有の癖を意味することから。
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「お株を奪う」の解説
カンタン!解説
「お株を奪う」っていう言葉は、ある人が得意とすることを、別の人がそれ以上にうまくやってしまうことを言うんだよ。
「お株」っていうのは、その人が得意とする技や芸、または特有の癖のことを指すんだ。これは、江戸時代の「株仲間」からきているんだよ。「株仲間」っていうのは、商人や職人たちが同じ業種で集まって作ったグループで、仕事をするための特別な許可、つまり「株」を持っていたんだ。
この「株」は、その仕事をする特別な権利みたいなものだったんだ。そこから、「その人が得意とする技や芸」を表すようになったんだよ。だから、「お株を奪う」って言うときは、誰かがその人の得意なことを上手にやって、その人よりも注目を集める、そんな感じのことを言うんだよ。
「お株を奪う」の使い方
日本の選手が、外国の選手のお株を奪って、短距離でメダルを取る日も近いと言われているよ。
へえ。それは、次のオリンピックが楽しみね。
そうだね。100メートルを9秒で走った時の景色ってどんな感じなんだろうね。
自転車で走っている感じかしら?すごいわよね。
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「お株を奪う」の例文
- 市役所周辺を中心に以前は市で最も栄えていたが、今は駅前にお株を奪われてしまっている。
- ともこちゃんは、学業面で優秀で先生からも愛される生徒だったが、その上をゆく学問好きが転校してきてお株を奪った。
- 行動力には自信があったのに、あっという間にお株を奪われてしまった。
- 駅前で四人の演奏家が四重奏を奏でていたが、僕の友人が急にバイオリンを弾き始め、彼らのお株を奪う演奏に客は沸き、四人のメンバーは苦笑をしていた。
- 彼がずけずけと物をいい、健太くんの方はお株を奪われた恰好でにやにやしている。