「屋上屋を架す」の意味(語源由来・出典・類義語)
【ことわざ】
屋上屋を架す
「屋上屋を重ねる」「屋下に屋を架す」ともいう。
【読み方】おくじょうおくをかす
【意味】
無駄なことを繰り返し行うこと。
「屋上屋を架す」ということわざは、既に存在しているものに無意味に付け加える、無駄な行動を示すんだよ。
あー、そやな。「既にあるものに、無意味にもう一つ追加する」ってことやな。
もう屋根があるのに、それにさらに屋根をつけるって、ほんまに無駄やな。必要以上に物を増やす、その無駄さを教えてくれるんやな。
【語源由来】
屋根の上に屋根を作る意から。
【出典】
「顔氏家訓」
【類義語】
・床上に床を施す
【スポンサーリンク】
「屋上屋を架す」の解説
カンタン!解説
「屋上屋を架す」っていうことわざは、もうすでに屋根があるのに、その上にさらに新しい屋根を作ろうとする、つまり、ちょっと無駄なことをするたとえだよ。
例えば、もうすでに部屋がきれいに片付いているのに、さらに掃除をするような感じだね。もしくは、宿題がもう全部終わっているのに、さらに何回も確認し続けるようなことさ。
「屋下に屋を架す」とは同じ意味で、もう必要なことは全部やったのに、さらにそれ以上にやろうとすることを指すんだ。これらのことわざは、どちらもちょっと無駄な努力をすること、または既に十分なことにさらに付け加えることを表しているんだよ。
「屋上屋を架す」の使い方
健太くん。何をしているの?
文化祭の作業チェックだよ。
それは私がさっきしたわよ。屋上屋を架すのは無駄よ。無駄。
あっ。本当だ。チェックリストにともこちゃんのサインが入っている。見落として無駄なことをしてしまった。
【スポンサーリンク】
「屋上屋を架す」の例文
- 仕事の効率化のために屋上屋を架す作業を洗い出す。
- 買収されたことで経営者がかわり、繰り返し丁寧に行っていた作業は屋上屋を架すと判断され品質が落ちた。
- 屋上屋を架すことをやめ定時に帰る。
- くり返し同じことをするのは、いわゆる屋上屋を架すなので報連相をきちんとして無駄をなくす。
- 以前は無計画で屋上屋を架すような業務が多かった。