「恩に着せる」の意味(語源由来)
【慣用句】
恩に着せる
【読み方】
おんにきせる
【意味】
恩を施したことをことさら感じさせようとする。
「恩に着せる」という表現は、自分がした親切や善行を他人に強く認識させ、その恩を返してもらうように強調する行為を指すんだよ。
つまり、「自分がやったことを大げさに見せつけて、相手に感謝させる」ってことやな。お世話をしたことを相手に「ほら、覚えてるか?」って言うて感謝させようとするやり方や。
でも、ええことをしたからってそれを強調するのはあまりスマートとは言えへんね。
【語源由来】
「着せる」に他に押しつけ負わせる、こうむらせるという意味があることから。
【スポンサーリンク】
「恩に着せる」の解説
カンタン!解説
「恩に着せる」っていう表現は、自分がした親切や優しさを相手に強く感じさせて、お礼を求めるような形で押し付けることを言うんだよ。
「恩」っていうのは、人から受けた優しい行動や気遣い、助けてもらったこととかのことだよ。「着せる」っていうのは、普通は服を着るっていう意味だけど、ここでは、ちょっと重たい気持ちや負担を相手に押し付けるっていう意味があるんだ。
例えばね、ある人が友達にゲームを貸してあげた後、「あのゲーム貸してあげたよね?」って言って、その親切を強調するようなことが「恩に着せる」っていうことだよ。だから、「恩に着せる」っていう行動は、ちょっと相手にとっては心地よくないかもしれないんだよね。
「恩に着せる」の使い方
健太くん。いつも宿題を見せてあげているのに、私に感謝しないの?
いや、感謝しているけれども、いつまでも恩に着せられたくないよ。
へえ。そんなこと言うならもう、宿題は見せなくていいのね。
いえいえ、とんでもない。ともこ様。いつも感謝しております。
【スポンサーリンク】
「恩に着せる」の例文
- 彼女は親切を恩に着せてたまらないから、世話になることが無いようにしている。
- 昔のことをいつまでも恩に着せる彼の態度には、うんざりで顔も見たくない。
- 一文無しになった時に世話になったし、それはそれで感謝すべきことだとわかってはいたけれども、恩に着せられれば面白くはない。
- 親の世話になったのだったら、いつまでも恩に着せられることはなかったであろうに、兄に世話になってしまったから、ずっと着せられる。
- 恩に着せるわけじゃないが、君が小さいころから知っていて、遊んでやったこともある。