「御先棒を担ぐ」の意味(英語訳)
【ことわざ】
御先棒を担ぐ
【読み方】
おさきぼうをかつぐ
【意味】
・人の手先となって軽々(かるがる)しく行動すること。
・権力を持つ人などにへつらって、手先となって働くこと。
ちゃんと自分の頭で考えることも大切やな。他人のためにばかり動くと、自分が疲れてしまうかもしれへんしな。
【英語訳】
・act as one’s cat’s-paw イソップ物語で猿がネコの手を借りて焼き栗を拾ったことから.(例文 I act as his cat’s a paw.)
・Jackal ジャンカルはライオンに獲った獲物を差し出すという迷信から
「御先棒を担ぐ」の解説
「御先棒を担ぐ」っていうことわざは、考えもせずに人の言う通りに、何も考えずに働いてしまうことを指しているんだよ。
たとえば、友達が「一緒に悪戯をしよう」と提案したときに、その結果や影響をちゃんと考えずに、ただ友達について行ってしまうようなことを言うんだ。
「御先棒」っていうのは、人が先導して道を開くために持つ棒のことで、それを「担ぐ」っていうのは、人の後について行ってその指示通りに動くという意味だよ。だから、「御先棒を担ぐ」っていうことわざは、自分で考えることなく人の後について行ってしまうことを、ちょっと面白く言った表現なんだね。
「御先棒を担ぐ」の使い方
「御先棒を担ぐ」の例文
- 振り込め詐欺(さぎ)の受け子(うけこ)は逮捕されましたが、御先棒を担ぐ人だけを捕まえても詐欺はなくならないでしょう。
- 現場の意見が反映されていない新企画に関して部長の御先棒を担ぐことはしたくないけど、上司だから拒否することもできない。
- 利益が出るからといって筋悪(すじわる)の仕事を受けといて、実際の業務を担当させられ御先棒を担ぐのはごめんだ。
- 御先棒を担ぐのは簡単ですが、何かあった時にはトカゲのしっぽ切りに使われるのが目に見えています。
まとめ
自らの考えで率先(そっせん)して物事をしようとする態度と他人の手先として物事をしようとする態度は、明らかに前者の方がいいに決まっています。ただし、昔ならいざ知らずこの情報化された現代においても、嘘の情報に惑(まど)わされて、あたかも自分の考えで正しいことをしていると心から信じて行動する場合があります。情報が溢れているように見える今日(こんにち)こそ、多くの情報を確認して求めている事実が本当なのかどうか、自ら調べることが大切です。