【ことわざ】
終わり良ければ全て良し
【読み方】
おわりよければすべてよし
【意味】
最初や途中がどうであれ、結局大切なのは結果であるということ。
【語源・由来】
イングランド(イギリス)の詩人であり、劇作家として16世紀末のルネサンス期を代表したウィリアム・シェークスピアの作品名が由来とされている。『終わり良ければ全て良し』は16世紀末から17世紀初頭にかけて執筆された、『尺には尺を』や『トロイラスとクレシダ』といった「問題劇」の中の1作品である。「All’s well that ends well, still the fine’s the crown, Whate’er the course, the end is the renown.」(終わりよければすべてよし、終わりこそが肝心です。途中はどうあろうとも、終わりに花が咲けばよいのです。)作中にて、身分違いの貴族の男性に恋をした主人公のヘレナの言葉である。
【類義語】
・仕上げが肝心
【対義語】
・九仞の功を一簣に虧く
・仏作って魂入れず
・画竜点睛を欠く
・枡ではかって箕でこぼす
「終わり良ければ全て良し」の使い方
全然気づかなかったでしょ?終わり良ければ全て良し、結果美味しくなったんだから問題ないね!
「終わり良ければ全て良し」の例文
- 途中がどんなに悪かろうと、終わり良ければ全て良しなんだよ。
- 若い時は色々とやんちゃな事もしたが、人生なんて終わり良ければ全て良しというように、最後が幸せだったら満足だ。
- 甲子園で見事優勝することが出来た。練習中は怪我などいろいろあったけれど、終わり良ければ全て良しだ。
- 料理する過程でもたついたとしても、終わり良ければ全て良しというように、美味しければ問題ない。
- 終わり良ければ全て良しというが、結果が成功したから言える言葉であって、自信のない僕には無理なやり方だ。
【注意!】間違った例文
❌「会社を立ち上げて丸一年。最初の立ち上げから順調で、業績もよくとても順調にすすんでいる。終わり良ければ全て良しだ。」
「終わり良ければ全て良し」を英語で言うと?
「終わり良ければ全て良し」の英語表現をご紹介します。
※英語の声:音読さん
All is well that ends well.
- 直訳:終わり方のよいのは結構なことである。
- 意味:物事は最後が肝心であり、過程はそこまで重要ではない。
一口メモ:「終わり」に関することわざ・慣用句の例
最後の手段
もうあとがないとき、最後にのこった、ただ一つの方法のこと。
一巻の終わり
物事の結末がついてしまって、今から何かしようとしても手おくれであること。
幕を閉じる
芝居が終わって舞台の幕をしめるという意味から。
最後に笑うものがもっともよく笑う
物事は、すべてが終わってから、最後に笑っていられる者がいちばんよい。だから、終わるまでは喜ばないほうがよい、というイギリスのことわざ。