【慣用句】
尻切れとんぼ
【読み方】
しりきれとんぼ
【意味】
物事が中途で切れて、あとが続かないこと。
【語源】
「トンボ」は昆虫を指すのではなく、草履(ぞうり)を指します。
この足の半ばくらい短く、かかとの当たる部分を欠いた、うしろの方が切れたように見える短い草履のことを別名「尻切草履(しりきれぞうり)」と呼びます。
「蜻蛉草履」=「足半」=「尻切草履」という草履の名前から、「尻切蜻蛉」という言葉が生まれました。
【スポンサーリンク】
「尻切れとんぼ」の使い方

それでね、ともこちゃん・・・。

あっ。ちょっと待って、電話だわ。はい、もしもし・・・。健太くん、お待たせしました。尻切れとんぼになった会話の続きは?

ああ、えーっと。なんだっけ?忘れてしまったよ。

あら。ごめんなさい。わたしのせいで尻切れとんぼのままになってしまったわ。
「尻切れとんぼ」の例文
- 授業は尻切れとんぼだったが、生徒達は歓声をあげて校庭に走り出した。
- 皆はうなずき、なんとなく尻切れとんぼのうちに、ミーティングは終了となった。
- 少しも風のない、むしむしする日であったから、ところどころ開かれカーテンがふわりとゆれた後は、そよ風が尻切れとんぼであった。
- 彼女は恥ずかしがり屋なので、なにかたずねられると、恥ずかしそうにうなだれ、消え入りそうな声で尻切れとんぼの答えをつぶやく。
- そのテレビドラマは視聴率低迷のため、急遽打ち切りが決まり、尻切れとんぼな終わり方で、良い俳優さんばかりだったのに残念に思う。