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【棚に上げる】の意味と使い方や例文(慣用句)

棚に上げる

「棚に上げる」の意味とは?

意味

【慣用句】
棚に上げる

【読み方】
たなにあげる

【意味】
不都合なことには触れないで、そのままにしておく。

ことわざ博士
「棚に上げる」っていうのは、ちょっと困った事ややりたくない事を、まるで高い棚の上に置いてしまうように、見て見ぬふりをすることだよ。ちょっとイタズラ心があるかもね。たとえば、宿題を忘れた時に、「え、宿題? そんなのあったっけ?」って言ってごまかすのも、これにあたるよ。
助手ねこ
仕事の場でも使われることがあって、たとえば面倒な仕事があるときに、「ま、これはあとでやればいいや」って思って先延ばしにするのも、「棚に上げる」って言うんだ。
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「棚に上げる」の語源由来

【語源由来】
棚に上げてしまっておくという意味から。

由来を簡単に説明!
解説

「棚に上げる」っていう言葉、これはお店で使われることが元になってるんだよ。

まずは、考えてみてほしい。お店で商品を売るときに、たくさんの在庫があると、それが全部売れなくて困ることがあるよね。だから、売れ残ることを避けるために、一部の商品を棚に上げたり、倉庫にしまったりするんだ。

それと同じで、価格が上がりそうな商品を、それが高く売れる時を待って保管しておくこともあるんだよ。これらの商品は、棚に上げられたり、倉庫にしまわれたりすると、お客さんの目には見えなくなっちゃうよね。

そこから、「見えなくなった商品」を、「都合の悪いこと」に置き換えたのが、「棚に上げる」の言葉の語源なんだよ。

つまり、「棚に上げる」って言葉は、「都合の悪いことを棚の上に置いて、見ないふりをする」っていう意味になるんだ。

「棚に上げる」の使い方

健太
もう、あいつは勉強ばっかりやってるから、頭でっかちなんだ。
ともこ
健太くん。何を怒っているの?
健太
運動が大嫌いで、勉強と屁理屈を愛する友人のことで、腹が立っているんだ。
ともこ
ああ。健太くんは運動が大好きで、勉強が嫌いで、彼と真逆なようで同じなのに、自分のことを棚に上げるのね。

「棚に上げる」の例文

例文
  1. 彼は、自分のミスは棚に上げて、人のミスはどんなに些細なものでも許さない。
  2. 自分のことは棚に上げ、他人ばかり非難するのはよくない。
  3. なんと心慰められる想像か、あり得るかどうかの可能性を棚に上げてでも、私はその想像を信じたかったし、信じずには一歩も進めなかった。
  4. 彼女は、お金持ちだから苦労したことがなくわがままなのよと、彼女は言うが、彼女もお金持ちでわがままだから、自分を棚に上げてよく言えるなと心の中で思う。
  5. 彼は、自分のことを棚に上げる性格なので、終始、自分に甘く、他人に厳しい。