「腕を拱く」の意味(語源由来・類義語)
【慣用句】
腕を拱く
【読み方】
うでをこまぬく
【意味】
自分は行動しないでそばで見ている。
つまり、「自分は動かず、ただ見てるだけ」ってことやな。何かが起こっても自分は関わらず、ただ見てるだけ、そんな様子を描いてる言葉やな。
でも、何もせずにただ見てるだけやと、なんかもどかしい感じもするわな。
【語源由来】
「腕を組む」という意味であることから、腕を組んで手を出さずに傍観するという意味になった。
【類義語】
手を拱く(てをこまねく)
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「腕を拱く」の解説
カンタン!解説
「腕を拱く」っていう言葉はね、自分は何もしないで、ただ人の様子を見ているだけ、つまり傍観していることを言うんだよ。
例えばね、クラスでグループ作業があったときに、みんなが一生懸命働いているのに、自分だけは何もせずに見ているだけ、という状態を指すんだよ。
「拱く」という言葉は、腕を組むことを意味しているんだけど、これは、中国のあいさつの方法「拱手」から来ているんだ。「拱手」っていうのは、ひじを上げて、指を伸ばした両手を胸の前で合わせるというあいさつの仕方で、それが相手に対する敬意を示すものなんだよ。
でもね、この「拱手」が日本に来たときに、何故か「腕を組む」っていう意味になってしまったんだ。「腕を組む」っていうのは、手を出さずにただ見ている、つまり何もしないで傍観するっていう意味になるんだよ。だから、「腕を拱く」っていう言葉は、「何もしないでただ見ている」という意味で使われるようになったんだね。
「腕を拱く」の使い方
文化祭で何をやるか意見が出なくて、クラス中が腕を拱いているんだけど、何かないかな。
アイディアはたくさんあるけれども、クラスが一丸となって文化祭を成功させようという意思がないように思えるわ。
そうなんだよね。みんな面倒くさがって、簡単なものにしたい、でも失敗は嫌だってそればかりなんだ。
ここは先生を巻き込んで、クラスをまとめる策を先に考えたほうが良さそうね。
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「腕を拱く」の例文
- 不毛な論争になりそうだったので、この上は、彼女の気の鎮まるのを待って、ゆっくり話をした方がいいと思って、腕を拱いたまま黙ってしまった。
- 行方不明の子供を探していたが見つからず、残るはこの池かと腕を拱いて、池の中を眺めた。
- 彼が無言になれば僕も腕を拱いて黙然と考え込むばかりだった。
- あの頃の僕は無知で弱かったので、腕を拱くことしかできなかったが、今は違う。
- 路上で喧嘩をしている二人がいたが、みんな、巻き込まれることを恐れて腕を拱いてみているだけだった。
- 友達が困っているのに、腕を拱いているとはけしからん。
つまり、傍観するという意味があるんだよ。