「蘊蓄を傾ける」の意味(語源由来)
【慣用句】
蘊蓄を傾ける
【読み方】
うんちくをかたむける
【意味】
自分の知識や技能を残らず発揮する。


もう全部出し尽くす、一滴残らず注ぎ出すって感じやね。これは、自分の全力を示す言葉やな。
【語源由来】
「蘊蓄」は積んで蓄えたもので、非常に深い学問や知識。
「蘊蓄を傾ける」の解説
「蘊蓄を傾ける」っていう言葉は、自分が持っている知識や学んできたことを全部使って何かをするっていう意味だよ。
「蘊蓄」っていうのは、これまで学んできた知識や情報のことを指すんだ。「蘊」も「蓄」も、「蓄える」っていう意味の漢字で、つまり学問や知識を蓄えてきたことを表しているんだよ。ちなみに「蘊」は元々、仏教で使われる言葉で、「たくさん集めたもの」っていう意味があるんだ。
「傾ける」は、普通は物を斜めにする、という意味だけど、ここでは「すべての注意や力を一つの方向に向ける」っていう意味があるんだ。だから、「蘊蓄を傾ける」は、自分がこれまで学んできた全ての知識や情報を使って、一つのことに全力を注ぐっていう意味になるんだよ。
「蘊蓄を傾ける」の使い方




「蘊蓄を傾ける」の例文
- コーヒーの豆について質問をしたら、店員さんは、珈琲の産地と味の違いについて蘊蓄を傾けた。
- 彼は、花ことばに詳しいので、散歩をしていると、花を見かけるたびに、蘊蓄を傾ける。
- 彼は、今は楽器から離れているが、音楽学校を卒業したので、よく、音楽に関して蘊蓄を傾ける。
- 彼女と一緒に食事をすると、食材、食べ方、それに関連する先人の著作などについて蘊蓄を傾けるので、静かに食べさせてほしいと思う。
- 彼は、ありったけの蘊蓄を傾けて、いらざることをべらべらとしゃべり続けました。
「蘊蓄を傾ける」の文学作品などの用例
その奮起と自覚を促し、専ら青年の国家的使命と新しき世界観などについて、自己の薀蓄を傾けているものがいくつかある。(岸田国士の空地利用より)























