「指をくわえる」の意味とは?
【慣用句】
指をくわえる
【読み方】
ゆびをくわえる
【意味】
どうにかしたいのに手が出せず、ただうらやましがっているしかないこと。
「指をくわえる」という表現は、とても羨ましいけれど手出しできない状況を指すんだよ。また、それはある種の恥ずかしさや、きまり悪さを感じている様子も表しているんだ。
つまり、「すごくうらやましいけど、何もできへん状況」やな。
他人が楽しんでるのを見てて、自分もやりたいけどなんか手を出せへんときとか、何かきまり悪くて何も言えへんときに使うんやな。
【スポンサーリンク】
「指をくわえる」の語源由来・解説
由来を簡単に説明!
「指をくわえる」の「指」っていうのは、人差し指のことを言うんだ。そして、「くわえる」っていう行為は、指を口の中に入れることを指しているんだよ。
じゃあなぜ「指をくわえる」っていう行為が「何かがほしくてたまらないけど、それを手に入れることができない」っていう意味になったのかっていうと、これは人が何かおいしいものを食べているのを見て、うらやましく思っても自分には何もないから、仕方なく自分の指を口に入れる、つまり「指をくわえる」っていう行為からきているんだ。
これ、考えてみれば赤ちゃんが何もないときに、自分の指をくわえるのと似ているよね。赤ちゃんは何も食べられないから、おしゃぶり代わりに指をくわえるんだ。
今の時代でも、具体的に指をくわえることはほとんどないけど、何かがほしいときに「指をくわえる」と言うと、その感情をうまく表現することができるんだよ。
「指をくわえる」の使い方
健太くん、空手部が廃部になるって本当?このまま指をくわえてみているつもりなの?
僕だって何とかしたいよ。でも、新入部員が入らなかったからもう存続できないっていわれたんだ。だからしょうがないじゃないか。
それなら、新入部員を集める手段を考えましょうよ。いますぐ部員を集めて。
うん。わかった。緊急招集をかけるよ。指をくわえていないで、何かやってみよう。
「指をくわえる」の例文
- 料理番組を見ていたらお腹がすいたけれど、料理を作ることができないので、お母さんが帰ってくるまで指をくわえて待っていた。
- 私が今からやることを、指をくわえてみているがいい。
- 相手のやりたい放題を指をくわえてみているだけだなんて嫌だ。
- キラキラ輝いている人気者の健太くんを、かげから指をくわえてみているしかなかった。
- お金持ちに、さらに富が集結するのを指をくわえてみているつもりなのか。
- 指をくわえてチャンスを待つわけにはいかない。
【注意!】間違った例文
❌「両親のけんかを、ただ指をくわえて見ているしかなかった。」
うらやましいという気持ちがない場合には使わない。