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「可愛い子には旅をさせよ」の意味(語源由来・類義語)
【ことわざ】
可愛い子には旅をさせよ
【読み方】
かわいいこにはたびをさせよ
【意味】
親は、子どもを手元においてあまやかさずに、世間に出して苦労をさせたほうがよいということ。
だから、子供が大人になるためには、世界の厳しさも経験させるべきやってことを教えてくれてるんやな。
【語源由来】
昔は、交通や宿が不便で、旅は苦しいものだったことから。
【類義語】
・いとしき子には旅をさせよ
・若い時の苦労は買ってでもせよ
・思う子に旅をさせよ
・いとしき子には杖で教えよ
・親の甘いは子に毒薬
・親の甘茶が毒になる
・可愛い子には薄着をさせよ
・可愛い子には灸をすえ憎い子には砂糖やれ
・可愛い子は棒で育てよ
・獅子の子落とし
・獅子の子育て
・獅子の子を谷へ落としてその勢を見る
「可愛い子には旅をさせよ」の解説
「可愛い子には旅をさせよ」っていうことわざの由来は、子供が自分たちの家から離れて、見知らぬ土地で生活することによって成長する、という考え方から来ているんだよ。
今のように電車や車が普及していない昔、旅と言えば大変で困難なものだったんだ。でもその困難を乗り越えることで、子供はたくさんの経験を得て、心も体も強く成長することができるんだよね。
だから、「可愛い子には旅をさせよ」っていうことわざは、親が子供を思って、たとえ困難な道を歩むことになっても、その経験によって子供が成長できるということを願っているんだよ。親が子供に対する愛情を感じる一方で、子供に自立する機会を与える大切さを教えてくれるんだね。
「可愛い子には旅をさせよ」の使い方
「可愛い子には旅をさせよ」の例文
- 可愛い子には旅をさせよという言葉があるように、自分の子は、自分の会社に入社させないつもりだ。
- お母さんに、「可愛い子には旅をさせよ。」と参加させられた柔道の無料体験は、最初は不安だったけれども、たくさん友だちができて楽しかった。
- 可愛い子には旅をさせよという言葉があるように、早く子離れしないと、親も子も大変よ。
- ぼくは、春休みに一人で外国のおじいちゃんのところに行くことになった。可愛い子には旅をさせよだって。
- 可愛い子には旅をさせよというが、子どもがかわいいのなら、甘やかさずに、苦労をさせる方がよい。
- 可愛い子には旅をさせよという言葉のように、早くから、子供のやることには口を出さず自分で決めてもらっている。
【注意!】間違った例文
❌「可愛い子には旅をさせよだから、夏休みに、家族で外国に行くことになった。」
「可愛い子には旅をさせよ」の文学作品などの用例
お富が言うことには、「そりゃ、まあ、かわいい子には旅をさせろということもありますがね、よくそれでもお民さんがあんなちいさなものを手離す気におなりなすった。なんですか、わたしはオヤゲナイ(いたいたしい)ような気がする。」囲炉裏ばたにはこんな話が尽きない。(島崎藤村の夜明け前より)
「可愛い子には旅をさせよ」を英語で言うと?
「可愛い子には旅をさせよ」の英語表現をご紹介します。
※英語の声:音読さん
If you love your child, send him out into the world.
- 直訳:あなたがあなたの子供を愛しているなら、彼を世界に送り出してください。
- 意味:我が子が可愛いなら、世の中の辛さや苦しみを経験させた方がよい。
Spare the rod and spoil the child.
- 直訳:鞭を惜しむと子供をだめにする。
- 意味:子どもを甘やかしてばかりいてはいけない。
つまり、甘やかすだけではなく、困難を乗り越える経験を通じて強くなってほしいという願いが込められているんだ。